amedotのブログ

呪術廻戦の考察を主に書きます

【呪術廻戦】落花の情、展延、彌虚葛籠、体内領域、簡易領域の違い完全解説

「領域展開」、「領域展延」
「簡易領域」、「彌虚葛籠」
「落花の情」。
 
そして「閉じない領域」「通常領域」
「領域展開」「生得領域」
「生得領域」「生得術式」
「領域展開」「体内の領域」
「落花の情」
「五条の無下限バリア」
 
これらの違いについて解説します。

ネタバレ範囲は0巻~23巻。
加えて公式ファンブックです。
 
 
【目次】
 

 【効果の違い】

「領域展開」、「領域展延」
「簡易領域」、「彌虚葛籠」
「落花の情」
これらの効果の違いについてまとめよう。
 
 

 【領域展開】

呪術廻戦2巻/芥見下々
まずは全ての技術の終着点であり、
始点ともいえる領域展開から解説する。
領域展開は簡単に言えば、”基本的に”
『結界×術式+生得領域=領域展開』
と考えれば良い。
 
詳しく言うなら、
結界内に生得領域を具現化し、
呪術師にバフ(能力上昇効果)をかける
それを行いながら、同時進行的に、
結界に「必中の術式」を付与し、
「生得術式」を必中化させる。

副次的効果として、
空間に作用する他者の術式はかき消える。
例えば五条の無下限バリア。
これは他者の領域内では無効化する。
が、恐らく何か媒介を通る術式は行使可能。
故に、メカ丸は操縦席のみの簡易領域で、
機体全体の操作を維持している。

空間を造り、術式で満たし、生まれる、
「必殺(超強力)」「必中」の攻撃
正に必殺技。それが「領域展開」
 
しかしこれは「基本的」な話。
 
では、次に特殊な領域展開について
解説しよう。
 

 ≪特殊な領域展開≫

特殊な領域展開は主に5種類

①少年院呪霊の領域(生得術式を省略)
②0.2秒領域(領域展開の手順の圧縮)
③恵の領域(必中術式を省略)
④秤、日車、昔の領域(必殺要素を省略)
⑤閉じない領域(結界を省略)
 
これらを見てわかる通り特殊な領域は、
何かを「省略」する領域展開と言える。
 
省略ってことは弱いんじゃないの?
そう思うかもしれないが、
実はそうは言いきれない。

呪術廻戦2巻/芥見下々
①は確かに生得術式がなく、
術者へのバフのみで、弱い。
③もほぼ強みは無い。
(必中術式中和系対策が効かないという点は強いが、そもそもそれ系の対策が必要なくなるっていうことなので…)
しかしその他の領域には強みが明確にある。
 
 
簡単にまとめると、
 
②0.2秒領域

呪術廻戦15巻/芥見下々
「生得領域の具現化」「術式の発動」
 この手順を圧縮し、高速な領域展開を行う。

 展開速度が速いため、術式によっては
 相手の対処が遅れれば致命傷で試合終了。
 
④秤、日車、昔の領域

呪術廻戦21巻/芥見下々
⇒必中要素に害がないため、その分、
 発動が速く、領域の押し合いにも強い。
 つまり、術式発動が極めて速いので、
 相手の対抗策を封じることができ、
 無害故に押し合いも強い技。

呪術廻戦19巻/芥見下々
 日車の領域は展開終了後に害があるが、
 展開中に害はないので同様に強いはず。

呪術廻戦19巻/芥見下々
 昔流行っていた必殺要素の無い領域は、
 必殺要素がないので習得難度が低い。
 
⑤閉じない領域

呪術廻戦14巻/芥見下々
⇒結界がなく、自由に出入りができることを
 「縛り」として、射程を伸ばすことが可能。
 (射程増加以外のリターンも選べるかは不明)
 結界がないので領域そのものの破壊も困難。
 
※閉じない領域についての詳しい話は以下の記事を見て欲しい。
 

 【領域展開対策技】

領域展開は呪術の極致
故に使用率は高くない。
 
が、当然存在はするし、
『領域展開使いに出会いました、
僕は使えません。なので負けました』
は避けたい。

そこで生まれたのが領域展開の対抗策。
「領域展延」、「落花の情」
「簡易領域」、「彌虚葛籠」だ。
これらで領域展開の全ては対策できないが、
要所を対策し、100%の敗北率を下げている。
 

 ≪領域展延≫

領域展延は領域メタ技の中では
一番高難度の技術と考えられる。

呪術廻戦19巻/芥見下々
必中必殺術式を乗せられるほどの領域
それにあえて術式を乗せず身にまとう
その空の領域に相手の術式を流し込み
中和することができるようになる。
 
簡単に言えば、
『空っぽの領域をまとうことで、
 相手の「術式」を中和する技術』

呪術廻戦10巻/芥見下々
しかし中和する術式は選べない
なので自分の生得術式も使えない
(展延の外に術式を設置できれば使用可能)
更に、相手がより濃い術式(領域)を使えば
中和しきれず、術式が当たってしまう
だから完璧な対策とは言えない。
(『空っぽの領域』をまとうのが展延なら、対領域だと劣化した領域で押し合いの勝負をしているのと同じになるはずだ)
 
『領域を使いたくない状況で、
 かつ相手の術式が厄介な時に使う技』
と考える方が正しいだろう。
だが、一応領域をまとっているからか、
防御力が上昇するという利点はあるし、
術式を中和しているのは事実だ。
 
そしてこれは推測だが、
領域使用可能者以外に展延は使えない。
空っぽの領域をまとう技術だからだ。

そして、公式ファンブックによると、
展延は「呪力操作」に近い技術であり、
展延の中和感は領域展開に似ているため、
「領域展開」「領域展延」
これらに共通する「術式の中和」は、
一定の空間に満たされた「濃い呪力」
これが行っていると推測できる。
おそらく花御が敵の体内に直接植物を作れないのも同様の理由が関わっているのだろう。
 

 ≪落花の情≫

御三家秘伝の技術
相手の必中の術式が触れた瞬間、
呪力で自動追撃を行う技。

呪術廻戦13巻/芥見下々
『呪力の自動攻撃(迎撃)プログラム』
 が組まれて、実行されているイメージ。
五条の無下限バリア、
その呪力版と思って良いだろう。
(むしろ五条のバリアのベースになった技術が落花の情なのかもしれない)

呪術廻戦2巻/芥見下々

しかし呪力自体の破壊力は低い。

それに実体のない必中効果
例えば無為転変等を防げるかは不明。

 

 ≪簡易領域≫

呪術廻戦16巻/芥見下々
代表的な簡易領域は
『シン・陰流簡易領域』
門外不出で相伝している技術。
(門外に教えてはいけないだけで、勝手に学んだり、効果を盗んだりするのはOK)

呪術廻戦19巻/芥見下々
相手の領域内で結界を展開し、
『領域の結界』を中和する技術。
(おそらく、相手の結界内に自身の結界を展開することで、「相手の結界内の体積-自分の結界の体積=相手の結界の体積」としているのだろう)

必中術式は結界に付与されている
から、
『結界の中和』は「必中の中和」と同じ意味。
『領域の術式』は、必中ではなくなる
例えば、真人の無為転変であれば、
領域によって必中化するが、
簡易領域を展開されると、
領域外と同様に触れなければ術式は当たらない。

が、強い領域相手にはただの時間稼ぎ。
簡易領域の結界が崩されていってしまう。
(時間稼ぎができる分優秀な技術と言える)

呪術廻戦19巻/芥見下々
しかも生得術式自体は中和できないので、
必中無しで攻撃されると当たってしまう。
だが、渋谷の日下部を見るに、
術式効果を弱める能力はあるようだ。
 
なお領域の対抗策だが、通常使用も可能。
通常使用した場合は軽い必中効果により、
避けにくい攻撃が可能(?)。
というより、結界を用いて自身に「縛り」を与えることで術式効果を底上げしているのかもしれない(例:結界に踏み入れば高速の抜刀をする)

シン陰以外の簡易領域があるかは不明だ。

 ≪彌虚葛籠≫

呪術廻戦19巻/芥見下々
彌虚葛籠はシン陰流の原型
簡易同様に領域の結界を中和する技術。
奥義と呼ばれているが、
どこが優れているかは謎。
簡易領域は平安時代から存在するため、
それ以前からの技と思われる。
シン陰流の「原型」なので、
改良版が簡易領域なのかもしれない
 
 

 【生得領域と生得術式】

ここからは用語解説となる。
 
まずは「生得領域」「生得術式」
これらは似ているようで全然違う。

呪術廻戦2巻/芥見下々
生得領域心の中
生まれ持った領域
実は術師、非術師関係なく存在する。

そして双子肉体を共有する相手
つまり真希と真依虎杖と宿儺のような
「同一人物」
そう呼べるような人であれば共有可能。
また真人が「魂」に触れようとして、
『生得領域』に入ったため、
『心の中』「魂」があると推測可能。
詳しくは⇓
 
生得術式
『術者のみが生まれ持った術式』
これを『技術』で模倣はほぼ不可能。
ただし『模倣する生得術式』は模倣可能。


【”領域”とは何か】

簡易”領域”
”領域”展延
”領域”展開
そして五条のバリアも”領域”
では、”領域”とはなんだろうか?
長くなってしまったので、詳しくは下の記事を見ていただきたい。

amedot.hatenablog.com

 

 【必中の術式】

これは正直不明だ。
『領域によって
 「必中に成った」生得術式』
(必中術式=必中化した生得術式説)
と、
『生得術式を必中化するための
 「必中(化)術式」』
(必中術式=生得術式を必中化する術式説)
 
どちらが『必中術式』
そう呼ばれているか分からないからだ。
(「必中化術式」=「必中の術式」であると
 推測は可能だが断言は難しい)
それにどちらと考えても納得できてしまう。
 
前者で考えるなら、
生得領域は「心の中」
心の中なら自由に描けるだろう。
当たることに理由なんて必要ない。
(事実閉じない領域にも必中効果は付与可能)
自由に描けるのなら必中化するはず。
それが「必中(化した生得)術式」
 
後者なら、
通常必中ではない生得領域。
これが必中化するのは、
”そういう力”があるからなはずだ。
(事実五条の無下限バリアも、
敵対物に「必中」しているも言える)
それが「必中(化)術式」
 
どちらでも納得できてしまう。
 
 

 【領域展開と体内】

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々
体内は一種の領域である。
花御や漏瑚の遠隔構築
体内に直で行わないのはこれが理由。
領域に阻害され「行えない」のだ。
おそらく、
領域が「結界(外殻)×生得領域(中身)」
であるように、
人体は「肉体(外殻)×心(中身)」
で領域のようになっているのだろう。
 

 【領域の特殊な使いみち】

実は「領域」には戦闘目的以外に
『特殊な使い道』がある。
 

≪あらゆる術式の中和≫

呪術廻戦10巻/芥見下々
これは正直戦闘目的でもあるが、
領域は「あらゆる術式の中和」が可能。
(ちなみに「術式」とは、「生得術式を利用する」ことと考えていい。なので反転術式は術式には含まず、術式に反転術式エネルギーを流す術式反転は「術式」となる)

呪術を封じ、完璧な封印
をする『獄門疆』
これも一種の領域と考えられる。
が、五条封印直後に重量が増加したり、
領域内での呪術使用描写はあるので、
「あらゆる術式の中和」も完全ではない。
おそらく、射程が100mのやつがいたら、
それが限りなく1~0mになることが「中和」

呪術廻戦9巻/芥見下々

 

格納呪霊が天逆鉾で崩壊しないのも、
「術式の中和」によるものかもしれない。
(格納呪霊の術式が例えば、取り込んだ物質をまったく別の現実空間に移動、引き寄せする術式であるならば中和の必要はない)
 

≪空間の拡張≫

呪術廻戦19巻/芥見下々

領域内の空間は外と『スケールが違う』

どういう意味?となると思うが、
分かりやすく言えば『距離が違う』

例えば、外から領域の結界を見る。
外から見れば半径3mの球体だとする。
しかしこれは内部の広さと「関係がない」
外部が3mでも内部は10mの可能性がある。

かといって無限に広いというわけではなく、
空間が循環しているイメージで良いだろう。
(確定していないのでなんとも言えないが、『五条の無下限バリア』は「相手までの距離を増やしている」が、『高度な結界術』は「空間の体積をかき集めて、余った空間をやりくりすることで距離を作っている」イメージ)

なお、これは「通常の領域」の話。
現実の空間を利用する「閉じない領域」
この場合は外から見た距離=内部距離だ。

≪空間の掌握(空性結界)≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

領域展開、というより『高度な結界術』は、

結界内部の構造を変えることができる。
生得領域が具現化できるのはこのおかげ。
領域のスケールが違うのも(多分)このおかげ

そして内部空間を変える(掌握する)からか
結界内部の呪術的状況を把握できる。
逆に言えば『呪力を全く持たないモノ』
例えばパパ黒が不意に入ると把握は不可能。

≪移動&収縮、拡張≫

「結界」には固定されている印象がある。
しかしそうとは限らない。

死滅回游の「彼岸渡しの結界」や、
秤の「坐殺博徒結界の移動が可能。

そして「領域展延」を見るに、
領域(結界)の形も、ある程度は変化可能
(流石に展延ならまだしも、領域展開や、大規模結界の結界の形を変えるのは超高難易度だとは思うが)
 

 ≪時間を歪める&縛りの排除≫

呪術廻戦22巻/芥見下々
三代の領域は招き招かれた両者が
了承しない限り展開できないが、
その代わりに呪術的な縛りを排除し、
領域内の時間を早めることが可能。

つまり「空間」や「ルール」以外に、
「時空間」すらも領域は変えられる
(三代は違うが、生得領域を具現化している領域もあるから、時間、景色全てを変えられるはず。術式という新しい「ルール」で満たしていることも考えれば、『世界』全てを置き換えていると言える)