amedotのブログ

呪術廻戦の考察を主に書きます

【呪術廻戦】十種影法術と十種神宝の関係、完全に教えます。

伏黒恵の扱う「十種影法術」
これの元ネタは「十種神宝」
ここまでは知っている人も多い。
 
しかし式神がどの宝に対応するかを
把握している人は少ない。
 
そこで、式神と十種神宝との対応」
式神の能力」
三種の神器との関係」
について解説する。

※ストーリー的ネタバレは一切ありませんが、式神についてのネタバレは、現時点での最新話(2023/9/6)までを含みます。
 
 
 
 
【目次】

 

【十種影法術について】

呪術廻戦の術式の一つ「十種影法術」
まずはこれの解説を端的に行う。
 
影絵を作りそれに沿った式神を召喚する異能。
式神は10種居るが、最初に与えられる式神
「玉犬(黒と白)」
これを使い、「調伏」と呼ばれる討伐儀式を
術者単独でクリアすると新しい式神を扱える。
 
一度調伏した式神は何度も召喚可能だが、
一度破壊されると二度と召喚できない。
破壊された式神の力は他の式神に力が移る。
(拡張術式で召喚された式神の場合、
破壊されても召喚できなくはならない)
なお、恵が術式を行使する場合、
同時に出せる式神の数と質に限界がある。
 
影(絵)を媒介に召喚する術式であるためか、
影にモノを収納したり、
影で分身を作れたりもする。
 

【十種神宝と三種の神器

次に、基本的な知識として、
伏黒恵の術式「十種影法術」
神道における神典「旧事紀」に描かれる、
『十種神宝』が元ネタだ。
 
そして「十種神宝」は、
鏡2種、剣1種、玉4種、比礼3種
で構成されている。
(比礼はスカーフの様な長い布)
 
 
そして「十種神宝」三種の神器
同一視する説もある。
ちなみに三種の神器をざっくり解説すると、

八咫鏡

アマテラスを映したことのある鏡。なのでご神体という扱いを受けることがある。
 

天叢雲剣草薙剣

ヤマタノオロチを倒した後に体内で見つかった剣
 

八尺瓊勾玉

勾玉は昔の祭の時に付ける飾り。
ようはネックレスや指輪のようなモノ。
勾玉は「太極」を表すこともある。
太極とは古代中国の思想で、
『「太極」は万物の根源。
ここから「陰」と「陽」の二極が生じる。
そして、「陰陽」に万物は分類できる。』
というもの。陰陽師的考え。
 
 

【十種神宝と十種影法術】

まずは結論を見てもらってから、
その後詳しい解説をしていく。

【神宝と式神の対応と”能力”】

 

①死返玉(まかるかへしのたま)⇒玉犬黒

 ≪元ネタの効果≫
 ・手をかざし由良由良と唱えると死者を蘇生
 
 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・魔虚羅召喚時の周囲にいた犬は黒い犬
 ・十種影法術の初期メンバー
(十種影法術式保持者はまず、玉犬 黒/白を与えられ、それらを使って「調伏」と呼ばれる式神討伐儀式を行うことで、扱える式神を増やすことが可能)
 ・爪、牙、機動力、嗅覚が強み
 

 道返玉(ちかへしのたま)⇒玉犬白

 ≪元ネタの効果≫
 ・悪霊封じ、悪霊退散を行う
 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・十種影法術は呪霊退治に使われる
 ・十種影法術の初期メンバー
 ・爪、牙、機動力、嗅覚が強み
※6巻のおまけでは玉犬は黒と白合わせて1種の式神という扱い。
 

②沖津鏡(おきつかがみ)⇒蝦蟇

 ≪元ネタの効果≫
 ・遠くを見通す道しるべ
 
 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・舌が延びて紐のように使える
 ・羽が生えているカエルは拡張術式。
  そっちは複数体使役可能(少し小さい)
 
 

③生玉(いくたま)⇒大蛇

 ≪元ネタの効果≫
 ・神の言葉を聞ける

 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・特になし(噛みつき捕獲)
 
 

④生玉⇒鵺(?)

 ≪元ネタの効果≫
 ・神の言葉を聞ける

呪術廻戦24巻/芥見下々
 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・飛ぶ
 ・帯電する翼
※巨大化した鵺には「生玉」の刻印があるが、通常の鵺に刻印は見えず、巨大化した鵺は通常の鵺にない特徴(尾の大蛇等)があるため、鵺が、破壊された大蛇の力を継承しているから、額に大蛇と同じ「生玉」があるだけで、通常の鵺は何の十種神宝にも対応していない可能性がある。
 

⑤辺津鏡(へつかがみ)⇒万象

 ≪元ネタの効果≫
 ・これに息を吹きかけ磨けば自身の研鑽になる
 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・水を吹き出す
 ・大きくて重い(3~6トン)
 
 

⑥足玉(たるたま)⇒円鹿

 ≪元ネタの効果≫
 ・国家の繁栄を願う

 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・反転術式による治療
 ・反転術式エネルギーのアウトプット
 
 

⑦蜂比礼(はちのひれ)⇒貫牛

 ≪元ネタの効果≫
 ・魔除け、魔封じをする
 ・天空の邪霊から身を守る

 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・直線に限り、高速化する突進(闘牛?)
 
 

⑧八握剣(やつかのつるぎ)⇒魔虚羅

 ≪元ネタの効果≫
 ・悪霊を祓う剣(八握剣)
 ・ヤマタノオロチの死体から見つかった剣(草薙剣)
 ※草薙剣と八握剣は同一視されることがある

 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・反転術式の剣(呪霊特効剣)
 ・全ての事象への適応(ヤマタノオロチと同じ力)
 

⑨品々物之比礼(くさぐさのもののひれ)⇒脱兎

 ≪元ネタの効果≫
 ・何かを隠す布
 ・隠したものを清める布
 ・隠した後蘇生術を行うために使う布

 ≪呪術廻戦での能力≫
 ・目隠しになる
 ・力は弱いが数が多い
(24巻のおまけページにて確定)

⑩蛇之比礼⇒(虎葬(こそう))

≪元ネタの効果≫


・地から這い出る邪霊から身を守る

 

呪術廻戦234話/芥見下々
≪呪術廻戦での能力≫

・不明


233話にて登場。
しかし上の画像は顎吐(アギト)

そして虎葬は、顎吐(アギト)に能力継承済みであるため、能力は分からず、見た目も不明(ほかに顎吐の一部になった式神を見るに、特徴は継承されているので、玉犬より人型に近い手足と、腹の虎模様が虎葬要素だろう)
なので、十種神宝との対応も不明。
「鵺」とは本来は複数の動物の特徴が混ざった生き物であるため、今の状態が真の『鵺』なのかもしれない。

⇓「最後」の式神考察
 

【「式神継承」と「拡張術式」】

上に書いたのはいわばプレーンな式神
十種影法術は混ざる可能性が2個あり、
1つ目が拡張術式
2つ目は破壊された式神の力が
他の式神に継承されることによる融合。


では、これらも解説していく。

≪玉犬 黒+白(破壊からの継承)≫

呼び名:玉犬 渾(ぎょくけん こん)

呪術廻戦6巻/芥見下々
玉犬 白が破壊され、黒に能力が継承。
継承後も「玉犬黒」単体で使用可能。
しかし白単体では二度と使えない。
玉犬 渾の攻撃力は特級クラス。
 

≪鵺+大蛇(破壊からの継承)≫

呼び名:鵺(ぬえ)

呪術廻戦213話/芥見下々
大蛇が破壊され、鵺に継承。
(213話までの鵺にはしっぽの蛇が見えない)
玉犬を見るに、鵺単体での使用は可能。
大蛇が混ざったことによる効果は不明。
”大”蛇だから巨大化しているのかも。
 

≪蝦蟇+鵺(拡張術式)≫

呼び名:不知井底(せいていしらず)

蝦蟇と鵺の拡張術式
カエル(蝦蟇)に鵺の羽が生えている。
 
なお、「破壊からの力の継承」の場合、
蝦蟇と鵺は混ざらない。

ちなみに、

継承にはルールがあり(ルールは現状謎)
そして拡張術式による混合式神は破壊されても何度も顕現が可能。

ようは、無理やり混ぜた式神は破壊されても再顕現が可能だが、単独の式神や、継承によって混ざった式神は破壊されると、他の式神に力を託し、二度と使えなくなる。

 

≪嵌合獣 顎吐(継承×拡張)≫

呪術廻戦233話/芥見下々
「大蛇」、「虎葬」、「円鹿」
これらが破壊、継承された
    『鵺』
それと玉犬 『渾』
2つの式神による拡張術式
嵌合獣 顎吐(かんごうじゅうあぎと)

拡張術式であるため、完全破壊はできず、破壊後の能力継承が行われているため、様々な能力を有する。
鵺の電撃。
円鹿の回復能力。
他の能力は不明だ。

ちなみに、顎吐破壊後も、
「何も混ざっていない鵺」
「玉犬 黒」
「鵺(大蛇、虎葬、円鹿継承後)」
「玉犬 渾」
は使用可能だが、
「大蛇」、「虎葬」、「円鹿」
これらは単体使用不可能である。

前述した通り、鵺に複数の式神を継承できるのは、「鵺」という架空の生き物のモチーフが複数種、生き物の特徴を有するからではないかと考えられる。

そう仮定した場合、
継承のルールで判明しているのは
「渾」(同種、対極の式神の継承)
「鵺」(モチーフに沿っている継承)
この二つ。
残っているのは
蝦蟇、万象、貫牛、魔虚羅、脱兎
これらとなる。
しかし、これら5種が「渾」や「鵺」のルールで継承されるとも考えにくい。まだ他にルールはあると考えていいだろう。

「他の式神への継承が行われない」
といった式神がいないとも限らない。


【他の解説】

 
⇓考察集