amedotのブログ

呪術廻戦の考察を主に書きます

呪術廻戦は『諦め』の物語である。しかし後ろ向きとは限らない。

呪術廻戦とは「諦め」の物語である。

それを最も体現するのは主人公。
『虎杖悠仁
彼は宿儺の器となり死刑を宣告された後、
こう言った。
「宿儺は全部喰ってやる。
 後は知らん
 自分の死にざまはもう決まってんだわ」

「呪い」なんて知らなかった、
なんなら少し前まで中学生の男児が、
人を救うための行為の後、
『死ね』と言われ、こう答えたのである。

それを「諦め」と言わず何と呼ぼうか。

※ネタバレ範囲は呪術廻戦0~30巻です。

 

 

 

【目次】

 

 

【死は鏡】

善行を成し、「死ね」と言われ、
それでなお善行の後死ぬと答えた虎杖。
彼は「死」に対し想像力を欠いていた

智識と理解には雲泥の差がある。
人が死ぬことを知る人は殆ど。
しかし、死ぬことを理解する人は少ない。

「そのとき」にならず、理解はできない。

そして少年院編で「そのとき」は訪れた。
圧倒的暴力の前に蹂躙される虎杖悠仁
      『死ぬ』
生まれてはじめて感じたものだっただろう。

      『死は鏡』
花御の持論通り、虎杖の本音を引き出した。

『痛い痛い痛い 辛い辛い辛い
 なんで俺が!! あの時俺が指を拾わなければ
 喰わなければ!! あの時!! あの時!!
 やめろ!! 考えるな!! 嫌だ!! もう嫌だ!!
 逃げたい!! 逃げたい!!
 死にたくない!!』


そんな虎杖を宿儺はこう称している。

『今際の際で脅えに脅え
 ゴチャゴチャと御託を並べていた』


私はそうは思わなかった。
腕を捥がれ、潰される激痛。
それが善意の果ての景色。
そんな状況になったとしたら、私であれば
「おかしいだろ。ふざけんな!」と。
自分に「死ね」と宣う、世界を呪う

しかし虎杖はこの状況で「後悔」した。
何一つ、間違っていなかった生き方を。
沸き上がった当然の想いすら抑え込み、
自ら命を諦めた。

死を「理解」し、尚それを選んだのである。
残した人たちを案じつつ。

 

【『俺は不平等に人を助ける』】

伏黒恵の義姉、伏黒津美紀。

『誰かを呪う暇があったら
 大切な人のことを考えていたい』

そう吐露する彼女は間違いない善人。

まるでヒーローコミックのように、
この世が完璧な理想の上にあるのなら、
彼女は幸せになるべきだった。

しかし呪われ、寝たきりの身となった。
この世は”そう”ではないと理解した。


だから伏黒恵は「諦めた」
全てを救うこと、英雄になること、
コミック読む子供のような夢を。


自らは世界が完璧になるための歯車。
そうパッケージングすることで、
「全て」を掴む理想を諦めた。

 

【ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ】

2巻、死んだ宿儺は虎杖と、

『「契闊」と唱えたら、
 1分間体を明け渡す。
 その1分間は誰も傷つけない』

という契約を交わした。

その契約は24巻に回収された。
恵の魂が折れる瞬間、
恵の目的、津美紀のほぼ確実な死。
そこを狙い虎杖から恵へと乗り移った。

実はこの計画の鍵は恵だけではない。
『誰も傷つけない』
その範疇に虎杖自身が居ないこと
これが最重要事項なのである。

そう考えた時、宿儺の真意が分かる。


順平の死に際。

『矜持も未来も!! お前の全てを捧げて!!
 俺に寄り縋ろうと!!
 なにも救えないとは!! 惨めだなぁ!!!
 この上なく惨めだぞ!! 小僧!!!
 ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ』

八十八橋解決後。

『オマエのせいだ
 オマエが俺を取り込んだ
 目覚めたんだよ 切り分けた俺の魂達が
 大勢の ケヒッヒヒッ  人を助けるか
 小僧!!オマエがいるから!!
 人が死ぬんだよ!!』

渋谷を領域によって更地にした後。

『小僧 せいぜい噛み締めろ』


宿儺はへし折ろうとしていた。

「俺なんてどうなっても良い」
そう思わせるよう、立ち回っていた。

『誰も傷つけない』という契闊の縛り。
そこに虎杖自身を含ませないために。
罪を重ね、自己肯定感を削った。

そして宿儺の狙い通り、虎杖悠仁
『俺は大きな…歯車の一つ』
そう考え、自分を『諦めた』
だから宿儺の作戦は成功した。

 

【『熱』】

呪いを祓う「歯車」と化した虎杖。
彼は死滅を戦う仲間を集めるため、
停学中の先輩、乙骨並みの実力者
「秤金次」の元を訪れた。

秤が重んじるは『熱』
『熱』とは『願い』。なのだと思う。
望み叶って欲しいと願うこと、
その願いによって動かされる世界。
それこそが『熱』

仮に、虎杖が『熱』のある人間なら、
さながら0巻の乙骨のように
『生きてていいって自信が欲しい』
そう言うべきなのだろう。

生きるだけで人を傷つけても、
罪人であったとしても、
「生きたい」と熱望するのは自由。
罪が後ろめたいなら、
罰はその”後向き合えばいい。
どんなに分の悪い賭けでも
「願う」ことは許される。
子供ならなおさらだ。

しかしそれを諦めた虎杖に感じた『熱』
それこそが『尊ぶべき穢れ』である。

 

【日車寛見という男】

推定無罪の原則」
有罪が確定するまでは無罪という、
もちろん弁護士を含む司法の基本理念。
証拠、手順、法。
これらによってのみ罰は下され、
疑わしきは罰されない。
現実的で、理想的なシステム。


だが日車の世界ではそうはならなかった。
大江圭太。
日車が弁護した彼は殺人事件の容疑者。
超怪しいとはいえ、「容疑者」
推定無罪だし、日車は証拠も出した。
なのに反証もなしに一転、有罪。
日車に向けられるは大江の眼。

だから日車寛見は現実を諦めた
目の前の苦痛は、ゲームのステージの様に
クリアして、報酬を貰い、エンドロール。
そうではなく、人生は永遠に続く、

報酬もゴールも見えないマラソン

だから法を諦め、理想に浸かった
リンゴが木から落ちるみたく、当然に
罪人に罰が降りかかる理想を願った。

そのための犠牲や現実に目を瞑り。

だから虎杖の眼は太陽が如く映る。

正しさのために動き、身を粉にし、
それでなお不条理に罪が重なっても、
魂は、眼は、折れず一点を見つめ続けた。

虎杖は生命活動という根本を諦めても
ただ一点を
命の正しさ。というより、自分を。

その馬鹿正直な、弱さ。
それこそが秤の感じた『熱』であり、
日車が眼を背けたくなるような『眩さ』

 

【『何者にも成る必要はない』】


幼少期、視ていたヒーローはなんだろうか。
アンパンマン仮面ライダープリキュア
イチロー、スティージョブズ鳥山明
何だっていい。

誰しもそれを見て、一度は想うはずだ。
『こんなふうになりたい。
 何かを成し遂げたい。
 何者かに成りたい。』  と。

しかし、そんな風に成れるのはごく一部。
殆どが、所謂『何か』にはならず、
普通の人間として普通に死んでいく。
”それ”が悪いという話ではない。
ただ、烏鷺を含め、殆どの泳者は、
現世で折り合いがつかず、諦めきれなかった。
自分ならもっとできるはずだったと。
その『諦め』の清算こそが死滅回游

最も簡単な方法は、家族や友人によって、
『寄り合いで自らの価値を計る』
ことだと言うのに、現世を切り捨てて。

 

【『死ぬことはいつだってできる』】

世界はそうそう変わらない。
そりゃあ、少しは変化する。
イレギュラーもあるし、その予測もする。
でもどこか、明日が来ると信じている。
明日は今日と変わらないのだと。

分かりやすいのが身近な人間の「死」
人がいつか死ぬことは知っている。
でも、明日は会えると思っている。
その夢に浸ったまま、明日が来なくなる。
これは諦めですらない。

今を見ず、一歩を踏み出さず、
その歩幅を知らぬまま死んでいく。
『そんな人間を私は嫌悪するよ
 貴様に言っているんだぞ   』

 

【『100人におもろいと思ってもらうなんて』】

日本人は約1億2千万人
当然だが、その中には色んな人がいる。
赤子、子供、青年、中年、老人。
眼が見えない人、腹をすかしている人。
家庭環境が違えば性別も感性も違う。

故に全ての人間を笑わせることは不可能。
それは正しい
「笑い」を何に置き換えても同じだ。

そう、例えば「救う」
『全ての人間を救うことは叶わない』
これも正しい。しかし、
まるで恵や日車のように、
『切り捨てる前提で動き、他の誰かを救う』
これは違うはずだ。

100%を目指すから、80%や100%
時にはそれを超える120%の未来を掴む。

傷つきたくなくて、自分を守るために、
はなから80%でいいやと諦める人間に、
黒き運命は輝かない。

バントでホームランを打てはしない。
(化け物は除く)

 

【『生きていくこと』】

『命の価値』とはなんだろうか。
「価値のある命」とはなんだろうか。

『何かに成れば』価値はあるのだろう。
『生きてていい』と誰かに言われれば、
『正しい』ならば、『面白い』ならば、
そこに価値はあるのだろう。

だからみんな、それを目指して生きて、
成就に関わらず、死んでいく。

その輪廻、群れからはぐれた者たちが、
死滅の海を泳いだ。

そのうちの一人、虎杖悠仁は、
怨敵、宿儺との最終決戦前に言った。

『役割なんてなんだっていいし
 そんなものなくても
 食ってクソして寝るだけでも
 病気で寝たきりでも
 自分の人生が誰とも繋がらなくて
 何も残らなかったとしても
 人の命は価値があるんだよ』


虎杖悠仁が導き出した結論がこれだ。
この言葉だけを切り取ると、
「何かに成る必要はない。
 何かを成す必要はない。
 そんなもの無くとも全ての生命は尊い
という、使い古された『建前』
何者にも成れなかった人達への
心地良い諦めのための言葉
そう聞こえてくる。

しかしそうではないと知っている。

死刑を宣告され、罪を重ね、
『全て』に自分を勘定してなくて、
『何か』にならず、『部品』を自称しても
ただ一点を見つめ続けてきた彼の眼が、
不撓の魂の進んだ道のりが、
『本心』であることを優に裏付ける。

そして虎杖はこう続けた。

『そうだ 宿儺
 俺は オマエを殺せる
 伏黒を解放しろ
 もう一度俺の中に戻るなら殺さないでやる』

 

 

諦めることは確かに必要なのだろう。
身の丈を知り、自分に出来ることをする。
それが『生きる』ということだから。

でも、人間は道具ではない。
だから『身の丈』生まれじゃなく、
『生きる』ことで変わる。

何が言いたいのか?まぁつまり、

「呪術廻戦は『諦め』の物語である。
 しかし、それは後ろ向きとは限らない」

これ以上のことは、こんな所じゃなく、
呪術廻戦をもう一度読んで、見つけてくれ。

その手助けになったのなら、私は嬉しい。

 

最後に、
恵に『オマエがいないと寂しいよ』
そう言ってくれてありがとう。

悠仁がいたから楽しかった!

 

【呪術廻戦】意味不明、適当雰囲気漫画なのか検証します。意味深描写まとめ

一見、意味の分からないシーン。
情報をぼかすような口調。
それっぽいことを言いつつ
雰囲気だけで進行していく物語。
「わけわからん」と言いたくなる。

それが呪術廻戦。  なのでしょうか?

意味深描写をまとめ、
個人的見解や考察を添えたので、
一読していただき、
貴方の眼で判断していただけると幸いです。


ということで、
呪術廻戦の意味深描写をまとめました。
単行本になった範囲のみです。
単行本が出次第、更新します。

・回収済み伏線集

・未回収伏線集
・元ネタ集
については以下の
3つを確認してください。

【呪術廻戦】芥見下々先生の回収済み伏線まとめ(0巻~最新刊) - amedotのブログ

【呪術廻戦】ガバガバなのか検証します。未回収伏線、設定まとめ - amedotのブログ

 【呪術廻戦】元ネタ、パロディ、オマージュ集のまとめ(0巻~最新刊) - amedotのブログ

 

 

 



【目次】

 

 

 

 

 

【0巻】

≪歪んだ願いに対する乙骨の覚悟≫

呪術廻戦0巻/芥見下々

里香は生前、乙骨に婚約指輪を渡した。
乙骨はその際、
「ずーっといっしょだね」と答えた。

呪術廻戦0巻/芥見下々

その後里香は亡くなった。
乙骨少年は認めたくなかったはずだ。
もう二度と会えないことを。

呪術廻戦0巻/芥見下々

だから、二人を繋げる指輪に願った。
「ずっと一緒だったらよかったのに」と。
だが、まだ若い乙骨は、
里香と同じ所へ逝く覚悟を持たない。

死者と生者。 別れて終わるはずだった。
しかし、乙骨には”あってしまった”
世界を歪ませ、矛盾を叶える圧倒的才能
そして、強い想い
いわば『呪い』

呪術廻戦0巻/芥見下々

『愛してるよ 一緒に逝こう?』
それは、単なる告白ではない。
折本里香が死んだ日、選べなかった選択。
「ずーっと一緒」であるために、
足りなかった覚悟

故に、愛する人を意識の無い化物にした。
呪いに、矛盾に、向き合い、出した答え。

『ずーっと一緒になる(死ぬ)』
それは、まさしく純愛であり、
怨霊里香を折本里香に戻す祝福だった。

 

≪最後の言葉≫

呪術廻戦0巻/芥見下々

一人、独り、孤独

呪術廻戦8巻/芥見下々

そんなもの怖くなかっただろう学生時代。

その後、幾重に描かれる様々な人間、
さまざまな種類の「孤独」

五条先生の夢。
0巻を経て、芥見先生が描いた物語。
それらが全て繋がるのなら、
最後の言葉はおのずと絞れらるだろう。
(長くなるので詳細は
)

https://amedot.hatenablog.com/entry/2021/12/30/032210

 

≪宿儺が指のありかを教えてくれる≫

呪術廻戦1巻/芥見下々

合理的に考えるとwinwinなので教えてくれるだろう。という五条の読みだが、宿儺には協力者(羂索)がおり、羂索には計画があるため、急いでいないので非協力的だったというオチ。

五条的にも全部を取り込ませる気は無かったと25巻で推測されているので、宿儺をレーダーとして利用すると明言することで、逆に協力する気を無くそうとしたのかもしれない。
 


 

 

2巻】

≪真に純粋な本物の人間≫

呪術廻戦2巻/芥見下々

人間を偽りと評する漏瑚。
14巻、宿儺により彼の真の願いは
「評価」
つまり、本物であると認めてもらうことだったと明らかになった。

 

≪夢があるんだ≫

呪術廻戦2巻/芥見下々

五条悟の夢。
25巻を見るにそれは、
「独り」にしないこと。
詳しくは以下の記事で解説している。

amedot.hatenablog.com


 

3巻】

≪これは大きな武器になる≫

呪術廻戦3巻/芥見下々

逕庭拳を見た五条先生の反応。
要所要所で、決め手として使用。
東堂は「悪癖」と言ったが、
その人にしかできないことなら、
コントロールできれば良いのである。
 

≪肉体と魂の関係≫

呪術廻戦3巻/芥見下々

真人曰く、魂が先。
羂索曰く、肉体は魂。
これらから私は、「魂」は
『肉体の設計図』
と考察しました。

【呪術廻戦】魂は命のアカシックレコード。羂索に夏油傑の術式と記憶(情報)がある理由。 - amedotのブログ

 

≪七海の謎布≫

呪術廻戦3巻/芥見下々

七海が術式で攻撃する際、
巻いている布。
武器には常に巻いていたが、
ネクタイもそれになると判明。
つまりまがまがしい模様だが、
布そのものの効力は薄いと思われる。
わざわざ「なまくら」と呼称する包丁?を使ったり、呪霊を切る際にみねうちを行っていることを鑑みるに、「布や諸々の条件により武器としての側面を落とすことで術式効果を上げている」のではないかと思われる。
ネクタイの方は定時以降に外しているので、
+αの効果があるのだろう。
 

5巻】

≪存在しない記憶≫

存在しない記憶。通称「存記」
漫道コバヤシのインタビューにて、
まさかの超狂人だっただけと確定。
(東堂の方は)

 

≪全身全霊で世界に存在している≫

呪術廻戦5巻/芥見下々

東堂曰く、呪力を「流す」のは初歩。
そして、全身全霊で世界に存在する。
 

私はこの描写を
「心は天元のように存在しないから」
ということで考察をした。

 

 

7巻】

≪宿儺の動き≫

呪術廻戦7巻/芥見下々

羂索曰く、「イメージとズレる」宿儺。

では、どこがズレるのか。
おそらくクールさである。

呪術廻戦2巻/芥見下々

「契闊」の契約を虎杖に呑ませる際、
わざわざ一発殴られてあげた宿儺。
これで、虎杖は勝てるかもと誤認し、
「いいぜ」と了承している。

呪術廻戦2巻/芥見下々

目的のためなら格下から一撃受けるクールさ。
そんな宿儺が取るに足らない一時の感情で、
縛りを棒に振っている
そんな姿が「イメージとズレる」
故に、何か理由(地雷)があるはず。
という推測をしているのだろう。
 

≪脹相の頭≫

呪術廻戦7巻/芥見下々

おそらく包帯を巻いている脹相。

もしかすると羂索(と真人)に脳を弄られ、
羂索の記憶を消されたのかもしれない。
(このシーン以外ではしていないため)

 

8巻】

≪激やせ小沢ちゃん≫

呪術廻戦8巻/芥見下々

痩せて、髪色も変えた小沢ちゃん。

変わりすぎて無為転変では?とか、
分かる虎杖は何か特殊能力あるのでは?
(宿儺を食う前から他者の魂を知覚していたから、変化関係なく見極められたのではないか?)
 
とかいろいろ言われていたが、おそらく、
単純に虎杖の善性を表すエピソードとなった。

と見せかけて、本誌範囲で、一巻の時に宿儺を食べる前から他者の魂を知覚していた説が否定できなくなっている。
なにはともあれ虎杖の性格は良い。

 

≪術師の呪力と異なる≫

呪術廻戦8巻/芥見下々

夏油と、夏油の操る呪霊の呪力は異なる。
つまり、夏油とその呪霊の残穢
これも違うはずである。

呪術廻戦9巻/芥見下々

では、夏油の残穢が感知されるなら、
当然、そこに夏油が居たということである。

そして
0巻では東京と京都に呪霊を放った。
つまりはそれほどの射程があるということ。
(大人になり伸びた可能性はある)

ということはやろうと思えば、
高専も把握していない呪霊を遠くから放ち、
親を殺すことで完全犯罪を偽装可能だった。
にも拘らず、その場に赴いた。
なら、呪霊も介さずに殺したのかもしれない。

夏油の残穢は彼の覚悟の証明なのである。
 

9巻】

≪あの人たち”だけ”じゃない≫

呪術廻戦9巻/芥見下々

非術師だからと両親を手にかけた夏油。
殺す「理由」があったから殺しただけで、
殺す前、殺した後ですら
家族であることには変わりはない。
大切な存在であることには変わりはない。

呪術廻戦0巻/芥見下々

五条先生と最悪の呪詛師夏油。
彼らの関係と非常に似ている。

 

≪五条悟だから最強なのか?≫

呪術廻戦9巻/芥見下々

懐玉と玉折で何度も問われる「意味」

呪術廻戦9巻/芥見下々

その果てがこの言葉。
「意味がある」とは何なのか。
『最強』であれば意味があるのだろうか。
『できる』ことに意味があるのだろうか。

そうではない。
故に、「五条悟だから最強」なのである。
(少し長い話なので詳しくは
へ)

【呪術廻戦】「君は最強だから五条悟なのか?」の真意を解説します - amedotのブログ

 

≪自分に出来ることを精一杯≫

呪術廻戦9巻/芥見下々

例えば百kmを走れば一億円貰えるとする。
当然、走る人間は多いだろう。

じゃあ、百
km走れば「何か」貰えるとする。
当然、走る人間は少ない。

大半の人間は途方もない苦痛、闇に対し、
「何か」という曖昧な光では向き合えない。


善行でも同じ。
報われるから、そう思えるから頑張れる。
苦痛の先に、闇の先に、何もなければ、
その中を進むことは出来ない。

呪術廻戦19巻/芥見下々

故に、「大儀」が必要だったのだろう。
永遠と続く醜悪、呪霊の味、同僚の死。

そんな暗翳の中、輝く光。

ただがむしゃらに精一杯やるための「意味」
それすらなければ、本当に壊れてしまうから。

灰原のこの言葉は、
七海、夏油、日車。
彼らに深く突き刺さるのだろう。

 

10巻】

≪やっぱりな≫

呪術廻戦10巻/芥見下々

なぜ「やっぱり」なのか。
それは単純で、展延の仕組みである。
展延は術式を載せていない空の領域に
相手の術式を流し込み中和する技。

であれば自分の術式を使おうとすれば
同様に中和されるか、術が成立しない。
ゆえの「やっぱり」なのである。
 

11巻】

≪0.2秒領域≫

呪術廻戦11巻/芥見下々

無量空処内の0.2秒が半年、つまり1秒で2年半。


夏油の顔で思い出した三年間の青い春。

その「刹那」。これは五条にとって
無量空処のようなものだったのだろう。

 

【12巻】

≪降霊術≫

呪術廻戦12巻/芥見下々

降霊術には出生時の名前が必要である。

つまり宿儺は明言済みなので確定として、
羂索、天元、裏梅、天使、万。

この辺りの術師は本名ではなく、
称号や通称、あだ名に思われるため、
降霊術で降ろすことが困難と推測できる。
もしかすると、呪術全盛の術師は
呪術対策に称号を名乗るのかもしれない。



13巻】

≪パァンバシャバシャ≫

呪術廻戦13巻/芥見下々

左から直毘人、真希、七海の攻撃。
七海の術式が流動性のモノに対して使えるかは不明だが、少なくともこの場面の攻撃力で見ると、「直毘人>真希(+呪具)=七海」となっている。
この実力差故か、漏瑚も陀昆も、
七海より直毘人の警戒をしている。

 

14巻】

≪自由と領域内で楽しそうな宿儺≫

呪術廻戦14巻/芥見下々

現代最強の五条悟。
史上最強の宿儺。
呪霊の頭、真人。

彼らに通ずるものはここにある。

呪術廻戦15巻/芥見下々

故に、15巻で真人が宿儺の生得領域に侵入しても、どこか楽しそうだったのだろう。

 

≪背景の矢印≫

呪術廻戦14巻/芥見下々

背景の矢印が虎杖に向いているため、
虎杖の出自にそういう歴史があったとか
色々囁かれていたが特にその事実は無い。

単に、この後の真人のセリフ、
「オマエは俺だ」にかかっているのだろう。

 

【公式ファンブック】

≪「極ノ番」、「載」≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

結局あまり登場しなかった「極ノ番」
(使用者:夏油傑、漏瑚、壊相)
そして、ほぼでなかった「載」
(使用者:漏瑚)

五条の「茈」
宿儺の「世界を絶つ斬撃」
これらすらその名は冠していない。
(本人が名乗っていないだけかもしれないが)

呪術廻戦17巻/芥見下々

また、「術式解放」という技もある。
(使用者:禪院扇、鹿紫雲一)

描写から察するに、
極ノ番=術式の本質を利用したモノ
(うずまきは、
呪霊操術を呪霊を入れる箱と認識して、
 その箱を潰している?)
 

載=術式の出力を上げただけのモノ

術式解放=文字通り術式を開放する技
(デメリットや、縛りがある故に、術式を封じていて、それを開放する技)

ではないだろうか。
 

≪片山ァ≫

呪術廻戦15巻/芥見下々

芥見先生の元担当(に似たモブ)。
結構色々書かれているが、三巻のおまけを見るに、しっかりした方ではありそうである。

呪術廻戦3巻/芥見下々

つまり、芥見先生の編集になれば漫画に出してもらえるのである。

 

17巻】

≪よく見ると欠けている天逆鉾

呪術廻戦17巻/芥見下々

よく見ると右側が欠けている天逆鉾
(9巻でも描かれてはいたが、欠けかデザインかは分かりにくかった)

特にその後登場はしていない。
 

≪ぶちギレパパ黒≫

呪術廻戦17巻/芥見下々

覚醒した真希を見て、パパ黒を想起する扇。
同じ力を持つ2人なので、理由は分かるが、
パパ黒がぶちギレているのが謎である。
本編のパパ黒からすると真希がされたように、
大切な人を傷つけられたと推測できる。
(ここまで感情をあらわにするのは珍しそう)
パパ黒の大切な人、奥さんだろうか…


蘭太の発言を見るに相当に暴れていそうだ。
その時に誰が止めたのか等、詳細は不明。
この時のスピンオフが来て欲しいものだ。

 

18巻】

≪謎にテンションが高すぎるパンダ≫

呪術廻戦18巻/芥見下々

産みの親かつ育ての親の死に際に会ったのに
異様にテンションが高すぎるパンダ。
まぁ、辛いときに明るくふるまう人はいるし、
パンダの価値観が人間に近いとは限らないが、
それにしても異様である。
何かの伏線にも思われたがそうではなかった。

 

≪大江≫

呪術廻戦18巻/芥見下々

暫定無罪の原則が適応されている現代日本
法的観点で見れば大江は白。
しかし、給料はまともに支払われておらず、
月五万の家賃生活、高齢者介護の仕事。

この状態でコンビニ弁当での生活。
違和感が無いとも言えない。
呪術という異能がある世界なら、
どうとでも考えられるだろう。

しかしこれはあくまで日車の過去であり、
彼の「正義」についての話。
苦痛や苦悩は良いが、「おかしいこと」
それに目は瞑れない。
人間が作り守るルールを信じる話であり、
大江が殺したかどうかは二の次である。

推定無罪」なのだから。

 

≪夢と現実の間≫

呪術廻戦18巻/芥見下々

元から死滅結界内に居た人間は、
一度限り無条件で外に出られる。

その手助けを羂索がしているという描写。

が、しかし、全国で考えると数千人はいるだろうし、おそらくコガネのような、システム化された幻影である。

 

20巻】

≪三竦みの四つ巴≫

呪術廻戦20巻/芥見下々

烏鷺が黒漆死と相性が悪いこと、
黒漆死がドルゥブと相性が悪いことは確定。

描写から見るに、攻撃を弾く烏鷺は
石流に若干の有利。
石流はパワー押しができるため、
式神使いに少し有利だろう。
つまり

ド>黒>烏>ドが基本の三竦みで、
石流は彼らに微不利
or微有利と思われる。
ドルゥブは軌跡を曲げる烏鷺のせいで動けず、
黒漆死は範囲攻撃持ちのドルゥブが邪魔で、
手数が多い黒漆死が烏鷺は苦手。
誰とでもそつなく戦える石流は、
彼らが消耗すればいつでも漁夫れる。
故の三竦みの四つ巴の膠着状態だろう。 
 

≪煽り倒す乙骨≫

呪術廻戦20巻/芥見下々

烏鷺を煽り倒す乙骨。
ナチュラル煽りかと思いきや、
自分が恵まれていると自覚していることを
21巻で明言。
つまり、半分本当で半分わざとである。
というよりかは、
芥見先生がバズるコマを作ろうとした結果が
この煽りではないかと私は推測している。
 

21巻】

≪ただの回想、ではない…?≫

呪術廻戦21巻/芥見下々

パンダの核の元となった三兄弟の話(?)
夜蛾や兄と姉が異形であるため、
過去の実話ではありそうだが、回想ではない。

おそらくパンダの生得領域内、死に際の景色だろう。

つまりは真希と真依のあれや、
漏瑚たち特級呪霊のあれと似た物ということ。

真希真依&パンダ兄弟特級呪霊を見比べるに、
存在が近い同士が作り出す心象風景(生得領域)は、
明らかに広大であることが分かる。

また、本誌範囲で多数の残骸を取り込んだは、
異常なほどに生得領域が広いと判明した。
これらのことから、
住まう魂やその残骸が多い程、
それらの存在が近しい程、混ざりあい、
生得領域(心象風景)が広大になるのではないか
という推測が可能である。
 

22巻】

≪呪いの自我≫

呪術廻戦22巻/芥見下々

見た目に反し、やけに自我を残している直哉。
理由は不明であるが、
「元々有力な呪術師であったから、
 呪力(呪い)に対する耐性、適正に優れている」
というのが一番納得しやすい。
 

≪どうやろ 真依ちゃんに聞いてみよか≫

呪術廻戦22巻/芥見下々

素直に考えれば、
「大人だった頃があるかどうか?
 真依ちゃんに聞いてみる?
 あw、もうおらんかww」

という意味にとらえられるが、
直哉やら禪院家の異常性から考えると、
「俺が”大人”だったか?
 それは真依ちゃんなら知ってんちゃう?
 少なくとも一回はやってるんやし」
という意味にも捉えられる。

つまりは直哉と真依がやっている
可能性が示唆されている。

年齢的に考えると真依の初体験とかだろう。

考えすぎでは?そう思うかもしれないが、
直哉の領域が子宮の形していたり、
真希たちの母親が念入りに止めを刺しに来たり、

色々なことを加味すると無くはないだろう。

 

23巻】

≪術式対象があーだこーだ≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

「術式対象」は、
 「あらゆる障害」

「その内包」は、
「障害」という言葉に含まれる概念。
 

「外延」は、
「障害」という言葉に近い概念。
そこに収まりきらない圧倒的な質量をもっているね。

という話である。

 

≪胎蔵偏野≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

羂索の使用した領域「胎蔵偏野」

領域崩壊後のやり取りを見るにこの領域には、
「呪霊操術」「反重力」
両方の術式が羂索の意図で付与されている
(どちらか片方であれば、片方が術式焼き切れ中にもう片方を使えばよく、強制的に所持する術式が全て付与されるわけではないことは、宿儺によって判明している)
 

うずまきで抽出した呪力で反重力を動かしているのだろうか?
 

 

24巻】

≪死に際の脳の変化≫

呪術廻戦24巻/芥見下々

死に際には人種関係なく脳が変化する。

それで非術師すら呪力を放出するなら、
術師が更に呪術的適性が上がる可能性は高い。

故に死に際での覚醒が多いのかもしれないし、

死に際に死者の魂(虚像)を見るのかもしれない。

 

≪宿儺への耐性≫

呪術廻戦24巻/芥見下々

伏黒恵の宿儺への耐性。
つまりは器になる適正。

宿儺の器は千年間現れなかったわけなので、
恵も何か特殊な背景があるのでは?
とも考えられるが、
流石の羂索でもパパ黒には干渉し難いし、
単に十種影法術を持つほど才能がある術師が、
器になるかの挑戦をしてこなかったのだろう。

つまり、なろうと思えば器に成れる人間(自我は保てなくてもよい)は千年間で数人は生まれていたが、指と出会わなかったり、出会っても挑戦してこなかっただけではないかということである。

 

26巻】

≪大蛇虎葬円鹿を継承した鵺≫

呪術廻戦26巻/芥見下々

「継承」ということは、
大蛇、虎葬、円鹿は破壊済みである。
大蛇は2巻、他の破壊タイミングは不明。
ちなみに、継承を行われた後でも母体の単独使用は可能だが、破壊された式神の単独使用は不可能である。

そして、顎吐は鵺と玉犬渾の拡張術式。
拡張術式によって混ざった式神は、
「完全破壊されない」
要するに、再顕現が可能である。


つまり、顎吐破壊後は、
大蛇、虎葬、円鹿の顕現は不可能。
鵺、継承された鵺、玉犬(黒)、玉犬(渾)
これらの顕現は可能である。

 

27巻】

≪他人に満たしてもらおうなど≫

呪術廻戦27巻/芥見下々

「他人に満たしてもらうつもりはない」

呪術廻戦1巻/芥見下々

「囲まれて死ね」

呪術廻戦27巻/芥見下々

「死ぬまでの暇つぶし」

呪術廻戦1巻/芥見下々

「生き様で後悔したくない」

一度は同じ体を共有した虎杖と宿儺。
彼らが抱くものは、道程こそ真逆。
しかし、根本にあるモノは同じかもしれない。

≪一番興奮するのは≫

呪術廻戦27巻/芥見下々

お笑い観を語るシーンに見せかけて、
羂索の人生観を描いている。
(事実高羽はお笑い観を語っているわけだが)

が、この後羂索がノリノリでお笑いをしているせいで、普通にお笑いの話で同調している可能性も無くはない。

 

【その他のまとめ】

≪回収済み伏線集≫

【呪術廻戦】芥見下々先生の回収済み伏線まとめ(0巻~最新刊) - amedotのブログ

 

≪未回収伏線集≫

【呪術廻戦】ガバガバなのか検証します。未回収伏線、設定まとめ - amedotのブログ

 

≪元ネタ集≫

【呪術廻戦】元ネタ、パロディ、オマージュ集のまとめ(0巻~最新刊) - amedotのブログ

 

 

【呪術廻戦】ガバガバなのか検証します。未回収伏線、設定まとめ

完成が近づき、
「呪術廻戦はガバガバである」
「芥見下々は伏線を放棄している」
「いや、コアな部分は回収している」
等、色々な意見が出ていると思います。
未回収の伏線集を作りましたので、
これを見て、各々で判断してください。




呪術廻戦の未回収伏線をまとめました。
単行本になった範囲のみ書いています。
単行本が出次第、更新します。
(それを伏線とは呼ばないだろ。
というものは意識的に除外していますが、
抜けもあるかもしれません。
Twitterかここのコメント欄で教えていただければ追記します。)


・回収済み伏線集

・意味深描写集
・元ネタ集
については以下を確認してください

【呪術廻戦】芥見下々先生の回収済み伏線まとめ(0巻~最新刊) - amedotのブログ

【呪術廻戦】意味不明、適当雰囲気漫画なのか検証します。意味深描写まとめ - amedotのブログ

【呪術廻戦】元ネタ、パロディ、オマージュ集のまとめ(0巻~最新刊) - amedotのブログ

 

 

 

【目次】

 

 

 

 

1巻】

≪宿儺(即身仏)の法衣≫

呪術廻戦1巻/芥見下々

宿儺らしき骸(即身仏)が法衣を羽織っている。

25巻で天元「皮肉」であると示された。
しかし、詳細は謎である。

現実世界の即身仏について知りたい方は、
⇓を見ていただきたい。

amedot.hatenablog.com

 

5巻】

≪交流会に放たれた呪霊≫

呪術廻戦5巻/芥見下々

頭の右上の札にある星はセーマン、
格子状はドーマンである。

安倍晴明(せいめい)
蘆屋道満(どうまん)
実在したとされる陰陽師2人。
彼らの名前がモチーフの、実在する記号。
(セーマン=晴明
 ドーマン=道満)

特にこの後登場することは無かった。
 

7巻】

≪謎の九相図≫

呪術廻戦7巻/芥見下々

合掌をしている謎の呪物。

どのシーンに出てくる1~9番と見比べても、
明らかに違う見た目をしていること。
その見た目が子宮に似ていること。
これらから、九相図の母親(かその子宮)が、
九相図を生むことで呪物に変化した姿。
という”考察”は可能。
しかし全く触れられていないため、不明。
(その考察については
)

amedot.hatenablog.com


 

14巻】

≪宿儺の術式のモチーフ≫

呪術廻戦14巻/芥見下々

切断を行う「御厨子
炎を出す「開」

厨子包丁モチーフの能力のため、
「調理の術式」または「複数術式もち」
と大対数には推測されていた。

が、明言は本誌でも言及はまだである。
他の御厨子はさみがモチーフであり、
宿儺の出生的に、
「切断」と「炎」
二つの術式保持説が濃いとも言えるし、
本誌範囲で炎の術式の名前が判明し、
それが調理関係なので調理の術式とも言えるし、
調理にもはさみは使うので、結局不明。
一番可能性が高いのは「調理」だろう。

 

【公式ファンブック】

≪三輪の髪色≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

三輪はスカウトで術師になったわけだが、
その理由の一つが髪色。
とはいえ別に術式は無いし、
呪術師の才能もさほどである。
それに、髪色が変な強い術師も、
五条、虎杖、鹿紫雲、秤くらいだ。
もしかすると、シン陰の師範や当主の祖先に、
そういう髪色が居るのかもしれないが、
詳細は現在も不明である。
彼女をスカウトしたシン陰流の最高師範も不明。

 

≪高東≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

東堂と高田ちゃんの匂わせ。
本誌範囲である意味魅力が増したため、
もしかするかもしれない。
が、個人的に虎杖より早く結婚してほしくない。
凄い後の後日談でしれっと関係良さげであれ。
 

≪羂索の額の傷≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

羂索のアイデンティティともいえる縫い目。
場面や時系列によって少し違ったりするため、
縫い目の広がりが肉体寿命では?
とか、本来は縫い目も治せるが、
残す方が肉体の術式を強く使えるのでは?
等、色々な説は挙がっていたが、現状も不明。

 

≪元の肉体の術式≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

肉体移動の際、元の術式が消える。
だからそれに手を打っている。
事実、23巻にて、前の肉体の術式保持が確定。
しかし、その方法などは謎なままである。
まぁ、ファンブックに書いているのだから、
設定自体はあるのだろう。
身体は一種の領域であるとファンブックで明らかになっているため、肉体と結界は近い性質を持つのかもしれない。(事実、天元は肉体の進化を結界術で解決している)
つまり、特殊な結界に元の肉体の術式を保存し、持ち歩いているのかもしれない。

 

≪宿儺のバックボーン≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

宿儺は生前から呪いの王であり強者。
その名はただのあだ名で、称号。
彼の過去はほぼほぼ不明である。
が、個人的には、
無双する晩年の姿は見たいし、
「宿儺」と呼ばれ始める所も見たいが、
その以前は見たくない。
宿儺には意味も目的もない強力な
「天災」であって欲しいのである。
 

≪シナリオの執筆≫

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

呪術上層機関である「総監部」
彼らはシナリオの執筆を行うらしい。
詳細は不明である。

とはいえ、エヴァ人類補完計画のようなロングスパンのモノではなく、虎杖暗殺計画のような短期的なモノだろう。
天内の父母が事故で亡くなったことが
一番可能性としてありそうである。
 

16巻】

≪急にらしいこと≫

呪術廻戦16巻/芥見下々

うずまきの解説を、
「らしいこと」とする羂索。

教鞭をとっていたのではないか。
つまり、弱者の領域、簡易領域考案者
「蘆屋貞綱」ではないかと言われていたが、

いまだ不明である。
 

17巻】

≪あらゆる術式を消滅させる術式≫

呪術廻戦17巻/芥見下々

「術式を消滅させる術式」

と言うが、宿儺に特効があったり、
獄門疆を術式ごと消滅させることが出来たり、
それだけの能力とも考えにくい。
(宿儺が複数術式を持っているから特効なのかもしれない)
術式の詳細は現在も不明である。
魔を除外するみたいな術式なのだろうか?

 

≪術式の剥奪≫

呪術廻戦17巻/芥見下々

死滅回游のペナルティ、「術式剥奪」
結局、剥奪者が描かれていないので、
どう剥奪され、その後どうなるかは不明。
剥奪する方法も不明である。
凄惨なので描かなかったのかもしれない。

 

21巻】

≪意味深すぎる三輪≫

呪術廻戦21巻/芥見下々

荒れたコロニー(乙骨と同じ仙台?)を歩く三輪。

渋谷で羂索に対して刀を振った際、
「もう二度と刀を振るえない」縛りを
結んでいたため、攻撃力もないはず。
可能性を考えるのなら、コロニーでは無く、
単に荒れ果てた地を歩いてただけだろうか。

あるいは普通の救助活動とかだろうか?
あるいは憂憂で、呪力の無い真希を移動させるためのビーコン役だろうか?

だとしても描かれた理由は不明である。
 

22巻】

≪神≫

呪術廻戦22巻/芥見下々

「神」
天使の信条に簡潔に名前を付けたモノ。

かなり意味深であるため、何か意味があるように思われたが、特にその後触れられることは無かった。

ちなみに、天使=羽というのはキリスト教的な解釈であり、仏教にも一応天使は居るが、羽は生えていないようである。
そして、キリスト教が日本に伝来したとされているのは1500年ごろとされているため、来栖の中の天使の影響によって来栖に羽やわっかがついているのは、天使が元は海外の術師であるためと推測ができる。

あるいは、天使が他の受肉系術師と違い、どちらかが主導権を完全に奪っているわけではなく、共生していることで、来栖華の「天使」像が反映されているのかもしれない。

 

≪なんとしても屠りたい堕天≫

呪術廻戦22巻/芥見下々

器を沈める受肉者が嫌いな天使とはいえ、
特別に名前を付け、宿儺を嫌う天使。
あだ名をつけて嫌うということは、
恐らく生前から、つまり千年前から、
敵対関係にあったのだろう。

呪術廻戦24巻/芥見下々

とはいえ平和主義者でもなさそうに見える。
つまり生前から戒律に反していたのだろう。
(堕天の由来もそこに起因するのかもしれない)

もしかすると、天使は宿儺の出生を知っていたのかもしれない。


 

23巻】

≪コガネ≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

大量の侵入者を素早く感知した天使。

「私じゃない」
と言っているので能力ではないはず。
コガネのおかげだとして、
なぜコガネと天使が繋がっているかは不明。

コガネは死滅回游に付随したものであり、
死滅の事実上の管理者は天元
つまり、
天元と天使に繋がりがあるのかもしれない。

 

≪日本人狩り

呪術廻戦23巻/芥見下々

呪力を求めた日本人狩り
米兵により一応は実施され、
恐らく若干成功しているが、
他の国、その後どうなったのかは不明。
あるとすれば、再現性やら自由度が無さすぎるとかで利用できなかったのでやめたとかだろうか。

 

≪元星漿体≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

九十九由基は元星漿体。
その設定はこの後活かされていない。
(というか、亡くなったので活きる道もない)

そもそも、「星漿体」の詳細が不明であり、
九十九がどうというよりそちらの方が気になる。
星漿体と天元の相性に「程度」があるのなら、遺伝子やら術式が近かったりするのかもしれないとか考えたが、九十九と天元を見るに恐らくそうではない。
魂が天元に近いとかそういうことだろうか?
虎杖のように器適正だけではだめなのだろうか?

 

≪呪霊と術師の可能性≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

呪霊の可能性が一億体呪霊。
じゃあ術師は?というと明言はされていない。

「呪力の最適化」が主目標であるため、
呪力を直接血液に変換可能な体質、
最高効率で呪力を扱う眼、
多腕多口で、呪術を強力に行う肉体、
術式を模倣する変幻自在の呪力、
雷の呪力、
反射の反転術式治療。
この辺りは「最適化」の可能性の一つだったのではないかと思われる。


死滅回游を通じて、強力な術師たちを戦わせることで、これらの特異体質や特化した能力を持つ人間の覚醒を促すことが「人間の可能性」の模索だったのだろう。
しかし、明言はされていない。

 

≪総監部データベース≫

呪術廻戦23巻/芥見下々

総監部が握っているはずの術式情報。
それが消されている謎。

天元が消したのか、九十九が消したのか、
星漿体のデータは残さないのか、
「なぜ」消されていたのか。
詳細は不明である。
また、千年前とはいえ、
宿儺の術式情報は残っていなかったのだろうか?
 

24巻】

≪ほらいただろ!!あの播磨の!!≫

呪術廻戦24巻/芥見下々

史実の播磨の術師といえば蘆屋道満
ということは、呪術廻戦における播磨の術師代表はシン陰流考案者「蘆屋貞綱」だろう。
が、明言はされていない。

 

25巻】

即身仏は皮肉≫

呪術廻戦25巻/芥見下々

天元の結界に保護されていた即身仏
結界の構成要素には含まれていないため、
本当に「保護」されている。

なぜ魂を切り分けられていない空の肉体を保存していたのか、何が「皮肉」になるのか、不明である。

 

天元と羂索と宿儺の関係≫

呪術廻戦25巻/芥見下々

高専襲撃時もそうだったが、
天元に結構な感情を抱いていそうな羂索。

天元羂索は結界のスペシャリスト同士なので、
同じ門弟、師弟、友。
様々な可能性を考えられる。

また「皮肉」として宿儺の肉体を保存するほどに
宿儺と天元も近しそうである。

しかし明言はされていない。

【その他のまとめ】

≪回収済み伏線集≫

amedot.hatenablog.com

≪意味深描写集≫

amedot.hatenablog.com

≪元ネタ集≫

amedot.hatenablog.com

≪呪術廻戦という物語≫

amedot.hatenablog.com