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呪術廻戦の考察を主に書きます

【呪術廻戦】真希は「魂の輪郭」を見る。魂を分けた双子、真依を通して。

※2022/8/29現在の最新話(195話)までのネタバレを含みます。そこまで読んだ前提で話は進みます。ご注意ください。

 
禪院真希は「何」を見て、
どう、パパ黒に近づき超えるのか。
そのカギは「双子の凶兆」
魂を分けた片割れ、
「禪院真依」にあるのだと思います。

 

【目次】

【見える子ちゃん】

呪術廻戦195話/芥見下々
大道鋼。
呪霊以外「全て」が見える非術師

呪術廻戦195話/芥見下々
そんな彼を見て禪院真希はパパ黒を思い出し、自分の至らなさに悩んだ。つまり、禪院真希から見ると伏黒甚爾は大道鋼に「近い何か」を持っている人間なはずだ。
 
結論から言おう。
彼らが見えて、真希が見えない
「何か」とは、『魂の輪郭』である。
 

【ちょうど夏が逝き秋が還る頃】

大道鋼は呪霊が見えているわけではない。
しかし呪術師でもない。かといってパパ黒のように完全なフィジカル天与呪縛でもない。
つまり呪術的な耐性は一般人程度だろう。
 
一般人と同じ呪術適正でありながら、圧倒的慧眼によって疑似的に呪霊を認識する人間は実は他にも存在する。
 
小説版呪術廻戦
「逝く夏と還る秋」に登場した老人だ。
詳細は割愛するが、その老人は「目が見えない非術師」でありながら真人を認識し、会話をしたり、感情を読み解いたりしていた。残念ながら小説版呪術は芥見先生が直接描いているわけではなく、北國ばらっど先生が書いているため、考察の根拠にするには弱”かった”
 
だが本編で似た力が登場した以上別だ。あの世界には、呪力量や出力だとか、術式の強さとか、それら以外の謎の「力」が存在することは疑う余地がない。
 
そして、今週の流れからし
その「力」に真希も目覚めるはず。
しかし、唐突に真希に「無下限呪術を覚えました!私最強です!」と言われても反応に困る。故に真希が覚える”理由”のある「力」であるはずだ。
 
全てを捨てた真希だからこそ得られる力。
それは「魂の輪郭」の知覚しかない。
 
 

【魂の格って何?宗教勧誘?】

呪術廻戦4巻/芥見下々
少し話は飛ぶが、宿儺は「魂の格」が高い。
じゃあ、「魂の格」って何だろうか?
「魂」とは何だろうか?
まずは情報を整理していこう。
 

≪情報の整理≫

呪術廻戦4巻/芥見下々
「魂」に触れる真人が、虎杖の魂に触れようとして宿儺の「生得領域」に入ったところを見るに、おそらく「魂」とは生得領域内に存在するのだろう。

呪術廻戦2巻/芥見下々
「領域展開」とは術式を付与した「生得領域」を呪力で具現化することであり、「結界(省略可能)」「術式が付与された生得領域」が揃って『領域展開』

呪術廻戦2巻/芥見下々
領域内では術者にバフがかかる
 
つまり
 
・「魂」は生得領域内にある (ここ重要)
 
・生得領域は領域展開の中身
=領域は心の中(生得領域)を具現化する技
 
・領域展開はバフがかかる
 
となる。
 

【領域展開とバフ】

 
領域展開=結界+生得領域(×術式)
そして領域展開は術者にバフを授ける
 
しかし結界術が術者に対してバフを掛けたことはないし、結界を張っていない領域であっても同様にバフはかかっている。つまり、術者に対してバフを掛けているのは「生得領域」だろう。
 
じゃあ、その中に在る「魂」の格
「生得領域」バフの”強さ”
これに依存するのではないだろうか。

呪術廻戦2巻/芥見下々
「領域展開」は強弱で語られていない。
洗練されている(完成度が高い)かどうかだ。
 
ならその中身である「生得領域」も同様に
「完成度」で語るべきはず。
そして「生得領域」心の中
ようは「心の完成度」と言い換えてもいい。
これを高めるには
「心」を認識できていた方が有利なはず。

呪術廻戦4巻/芥見下々
そして「心」とは魂の代謝
故に「魂の輪郭」を認識できる奴は有利なはず。
 
(「魂の輪郭」を知覚することが、
心(生得領域)の完成度を上げ、
領域展開が「術者」にバフを掛けるように
生得領域が「魂」にバフを掛ける。
バフで魂は強くなる。「格」が上がる。
「魂」の持ち主が宿儺みたく強くなる。
という図式。
詳しくは後述する【余談】に。)
 
 

【禪院真希】

何の話だったっけ?となっているかもしれないが、真希の話に戻す。

呪術廻戦17巻/芥見下々
禪院真希は真依の双子の姉
彼女たちは一卵性双生児
呪術的「同一人物」
 
故に縛りを共有する
おそらく彼女たちは本来「1人1つずつ」魂を持って生まれてくるはずが、「2人で1つ」の魂を分け合い生まれてきたのだろう。

呪術廻戦17巻/芥見下々
だから「心の中」を共有した。

呪術廻戦2巻/芥見下々
「虎杖悠仁と宿儺のように。
 
ならば、真希にも在るはずだ。
呪力を捨て、 半身というべき姉妹を捨て、
帰る場所を捨て、 夢や未来、 地位を捨て、
「りょうしん」すら捨てて、
それでも彼女から消えないモノ
 
禪院真依と生きた過去
「他者の魂」を観測していた事実。
 

呪術廻戦4巻/芥見下々
他者の「魂の輪郭」を知覚する力
最強の人間、宿儺に続き得る道が。
 
 
捨てても遺るものはある。
術式を捨て力を得た甚爾のように。

呪術廻戦9巻/芥見下々
真希にも”失えないモノ”がある。
 
 

【余談】

 

【真人の強さ】

呪術廻戦3巻/芥見下々
真人は「魂」の構造を理解している。
 
そんな彼は黒閃を経て「魂の本質」を掴んだ。
そして彼は遍殺即霊体に目覚めた。
やはり真人の”強さ”
なににも縛られず、己の魂を見つめ、正直に居る
「自由さ」にあるのだろう。
 
⇓真人の”強さ”について
 

【魂解釈バトル】

真人が言うには「魂は肉体の先にある」
 
羂索が言うには「魂は肉体、肉体は魂」
 
要は、
真人⇒魂が一方的に肉体に影響を与える
羂索⇒魂と肉体は相互に影響を与える
ということになる。
 
羂索は人間の可能性を模索し続けた人間であり、真人は魂の構造を理解する呪霊。どちらも「魂と肉体」に関しては専門家と言って良いレベルだろう。そんな二人が共通している認識が「魂は肉体に影響を与える」である以上、やはり「魂の格」「肉体の格」に影響を及ぼすのは間違いないはずだ。
 
事実「魂の格」が違う宿儺は
ドラゴンボールのような動き方をしている。
 

【大道鋼が呪霊を見えない理由】

大道鋼は呪霊以外全てが見える
その「見える力」「魂の輪郭の知覚」
これが前述した考察になる。
 
しかし、ではどうして呪霊は見えないのだろうか?呪霊である真人は自身の魂を変化させているし、漏瑚に至っては「我々の魂は廻る」なんて言っている。呪霊に魂が無いとは思えないでは考察が間違っていて、大道は呪霊にだけ存在しない「何か」を認識しているのだろうか?
 
しかしこれも考えにくい。
呪力、術式、魂、生得領域。
人間にあるものは呪霊も大体持っている。
(肉体は呪霊にはないがそれなら真希でも見える)
では、こう考えるべきだろう。
「万物に存在する「何か」が、呪霊のそれだけ認識できない」
ならばなぜ”認識できない”のか。
 
それは大道が「非術師」だからだ。
呪霊の「魂」呪われてしまっているのだ。
「呪い」を見ることができるのは呪術師だけだ。
 
⇓「呪われた魂」の詳細はこれ。
 

【生得領域は何処に在る?】

「魂の輪郭の知覚」とは言うが、
「魂」「生得領域(心)」は何処に在るのか。
「魂」があるのは前述した通り、「生得領域」だろう。じゃあ生得領域(心)は?
頭?お腹?心臓?
 
私は「何処にもない」と考えている。
 

【”全て”が見える】

大道は
『それ(妖=呪霊)以外が「全て」見える』
こう言った。
 
彼が魂を知覚するのならば、
「全て」とはどこまでだろうか。
人間? 動物?
否。
呪霊を除く、世界の「全て」だ。
 
⇓「全て」に魂は在るという考察

【関連記事】

⇓禪院真希と伏黒甚爾は似すぎている。

amedot.hatenablog.com

⇓真希と真依は二人で一人

【呪術廻戦】鉛直に堕ち、呪物に成り果て、輪廻する快哉

脹相たち、九相図は、
「他者に害を加えない縛り」
破壊不可能な呪物になり時を超えた。
 
しかし獄門疆
「他者を封印する元人間の呪物」
つまり「害を与えられる呪物」
 
ということは
『成り果てた呪物』には
最低2つ、制作法があるということだ。
 
その可能性を考察した
禪院直哉の”成れ果て”とともに。

 

ネタバレ範囲は0~20巻+公式ファンブック(FB)。

+【余談】の【禪院直哉】は193話のネタバレを含みます。

 

 

 

【目次】

【存在保障の呪物】

ただ1つ明言されている呪物化の方法は

呪術廻戦7巻/芥見下々
「他に害を為さない縛りによって
存在を保証する」
 
つまり「存在する意味を消す」代わりに
「ただそこに在ること」を認める』契約
 
これを満たせば呪物化できる可能性は高い。
しかし、明確にこの”縛り”を結んでいない
「成り果ての呪物」が存在する。
 
「獄門疆」だ。
 
 

【獄門疆】

呪術廻戦11巻/芥見下々
獄門疆とは源信という元人間の
「成れ果ての呪物」
能力は『1分間足止めをした人間の封印』
五条すら1分で封印する超強力な呪物。

呪術廻戦7巻/芥見下々
甚だ例外の宿儺を遥かに超える他者への害。
どう考えても彼は「存在保障の縛り」を結んでいない。
 
ならどうやって「成り果てた」のだろうか?
(○○術式で呪物化させました!!や、「存在する意味を消す縛り」を何かの縛りで代替した「存在保障の縛り」で呪物化とかだと、可能性が無限なので今回は考慮しない。)
 
 

天元と羂索と宿儺と裏梅】

源信とは平安中期に実在した人間。
つまり1000年近く前に存在している。
 
ならば源信が、”誰か”の手によって獄門疆に成り果てたと仮定するなら、それが可能なのは千年前から生きていた人間、それも実力者に限られる。
つまり、
・羂索
・裏梅
・宿儺
描写が多いこの5人の誰かだろう。
 

呪術廻戦17巻/芥見下々
しかし獄門疆を天元は裏門以外”見失っていた”

呪術廻戦17巻/芥見下々
羂索は獄門疆を”探していた”
 
獄門疆は最強の呪術師「五条悟」すらもたった1分で封印可な、他に類を見ない超強力な呪物天元や羂索が源信の呪物化に関与できるほどに近しい人物だったなら、どう考えても確保しておきたかった呪物のはず。ならば、源信が獄門疆に成り果てた手順に天元や羂索が関与している可能性は限りなく低い
 
そう考えると残るは裏梅、宿儺、源信
 
裏梅は宿儺の部下。つまり千年前の人物と考えられるにもかかわらず、現代に存在している。何かしらの手法で時を渡ったのは事実だろう。しかし獄門疆であるとは考えにくい。

呪術廻戦11巻/芥見下々
獄門疆の中は物理的な時間が流れていない。ようは五億年ボタンのようなもので、肉体は全く老けず、変化もしないはず。せいぜいストレスで髪色が変わるとか、その程度だろう。

呪術廻戦14巻/芥見下々
その程度の変化しかしない仲間を見て、一瞬間を開けないはず。つまり裏梅は宿儺が最後に見た姿から多少変化しているはずで、”そういう手段”を使って時を渡った可能性が高い。
例えば、「呪物化からの受肉のような術を。
 
もう、残るは宿儺と源信だけだ。
どちらかの術式、あるいは知識で、
源信は呪物化したはずだ。
 
じゃあそもそも源信は、”なぜ”
「成り果てた」のだろうか?
 
 

源信

源信が成り果てた理由は大別すると
・故意的
・事故的
こうなる。
 
 

≪獄門疆に!おれはなるっ!!≫

前者として考えてみよう。
呪物に成りたくて成ったとすれば何故か。
 
源信は史実では、「地獄と極楽」について研究していた僧侶。故に地獄を恐れ、呪物に成ってでも現世に居座っていたかったのだろうか?しかし、身動きのできない物質になって、いつ戻れるか、本当に戻れるのか、そんなことすらわからない状態で悠久の時を過ごすかもしれない。それはもう地獄と相違ないだろう
 
呪物に成ってでも成し遂げたかった目的があったとすれば理解できるが、前述した通り源信天元や羂索と関係が薄い。自分のために呪物に成って、動けなくなって、しかし協力者はいない。復活のめども当然立っていない。というのは意味が分からない。
よってこの場合残るは宿儺関係になる。
 
 

≪獄門疆になっちゃった……≫

後者として考えてみよう。
誰かの明確な目標で獄門疆になっていないなら、術式が関係ないところで獄門疆になったということだろう。つまり、かなり汎用的な方法による呪物化だ。
 
 

【ここまでをまとめると…?】

1.宿儺関係の野望を果たすために、
 源信(自分)、あるいは宿儺によって呪物化
 
2.汎用的な方法で呪物になってしまった
 
このどちらかであるはずだ。
1の場合、宿儺と源信の関係性から考察する必要があり、長くなってしまうためまた別の機会に考えることにする。
 
 

【汎用的な”呪い”化】

誰でも”呪物”に成る方法は不明だ。
 
しかし「呪い」であれば成る方法はある。

呪術廻戦4巻/芥見下々
「呪術師を呪力以外で殺す」ことだ。
これならば呪術師であれば誰でも実行可能。
仮にこの「呪い」呪霊だけではなく呪物が含むのならば、「汎用的な呪物化プロセス」と言えるだろう。
 
では、そうではないとしたらどうか。
そもそも、呪霊に堕ちた人間が死んだら、
何処に逝くのだろうか。
 

【呪いは廻る】

呪術廻戦13巻/芥見下々
漏瑚曰く、呪霊の魂は人間関係なく廻る
つまり「輪廻」する
 
『漏瑚たち呪霊は人間たちの負の思いで形成されているから、大地に対する負の念の結晶、「漏瑚」が死のうと、人間たちがいる限り、大地への負の念は止まず、「大地の呪霊」が再度発生する。だから呪霊の魂は廻る。』
 ということなら理解できるが、人間に関係なく廻るのだからそうではない。そして人間以外の動物たちの念で復活する可能性は、まぁまずないだろう。人間は「大地」と明確にイメージして、それを共有することで、皆で恐怖することが可能だが、動物たちはその手段を持たない。動物たちの思いは積み重なることはない。
 
誰の思いも関係なく、
少なくとも漏瑚たち特級呪霊の魂は廻り、
いつか復活する。
 
つまりこれはもう、
「死んでいない」と同義だ。
 

【怨霊里香】

呪術廻戦0巻/芥見下々
怨霊里香はほぼ「祓えない」
この五条の言葉は、
「あれだけ強いと倒せる人はほぼいない」
と捉えることもできるが、
「怨霊里香クラスは肉体の破壊=死ではなく
魂は残り、いつか復活する可能性が高い」
的な意味でとらえることもできる。
 
突飛に聞こえるかもしれないが、過去を思えば当然なのだ。
 

【真人】

真人は魂を直接攻撃できる相手以外からはほぼダメージを受けない

呪術廻戦11巻/芥見下々
そして野薔薇の術式や、虎杖と宿儺のような特殊な環境がない限り、魂の破壊は不可能。現に現代最強の呪術師、五条すら魂の破壊は行えていない
そう、「魂」は破壊できないのだ

呪術廻戦4巻/芥見下々
真人は宿儺に対し「魂の格」が違うと言っていた。ということは魂には「格」が存在し、それは強力な呪術師や呪霊ほど高いのだろう。
 

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々
怨霊里香は”呪い”によって、「折本里香」の魂が現世に抑留された姿。つまり「呪い」は魂を抑留しうるということだ。
 
「魂は破壊できない」
「魂には格が存在する」
「呪いは魂を抑留しうる」
そう考えると、漏瑚の「魂は廻る」
五条の「祓えない」も納得ができる。
 
 
大多数の呪術師や呪霊には
「魂の破壊」はできない。
だから祓われたとしても魂は世界に残る
 
魂には格、つまり強弱や高低が存在する。
当然、強い方が魂は破壊されにくい
 
「呪い」には魂を縛り付ける力がある
だから「呪い」。つまり「呪霊」
世界を廻り続ける。 
ということだ。
 
なら「呪い」に堕ちた呪術師はどうか。
 

【呪霊堕ち呪術師の末路】

強力な呪霊が世界を廻り続けるのなら、
元呪術師の呪霊はどうなるのだろうか。
 
それこそ「成り果ての呪物」ではないだろうか。
 
呪いを多量に宿す呪術師が、
呪いを相殺されることなく無念に死ぬことで、
「呪霊(呪い)」成り永劫の輪廻に堕ちる。
そして、呪術師に祓われることで
「呪物」として果て、久遠の無を味わう。
 
成って、 果てるのだ。
 
 

【余談】

【総括】

結果、呪物化プロセスの可能性をまとめると
・存在保障の縛り(術師、呪霊堕ち術師)
・宿儺か自分の野望のため固有の技で呪物化
・術師が呪霊に堕ち、祓われると呪物化
あたりになりそうだ。
(⇓生きたまま呪いになる方法も過去に考察している)
 

【輪廻転生】

ちなみに、永遠に現世に生まれ変わり続ける「輪廻転生」。一見すると良いことのように聞こえるが、仏教的には悪いことである。「輪廻転生」を脱し、「永遠の幸福」に至ることが仏教における目的。幸福だ。
そう考えると呪霊が永遠に世界を廻り続けるのは自然だと思われる。
正に「呪われている」
 

【禪院直哉(193話の重大ネタバレ含む)】

 
 
 
 

呪術廻戦193話/芥見下々
禪院直哉は呪霊に堕ちた
祓われ呪物化するか、
「存在保障の縛り」で呪物化かはさておき
呪物に「成り果てる」日も
近いかもしれない。
そしてその場合、受肉者としての復活する可能性も0ではないだろう。(存在保障の縛りを結んでいる呪物は”他者に害を与えない”ため、器を選ばずに受肉が可能だが、それを結ばずに呪物に成る方法の場合、器を選ぶことになる。)
 

 

 

【関連記事】

⇓過去に、呪物化プロセスについて考察したことがあったが、今回の内容を踏まえると、九相図の母親は呪霊に堕ち、更に死んだのかもしれない。

amedot.hatenablog.com

 

⇓禪院の近親婚(近親相姦)の可能性

amedot.hatenablog.com

 

⇓生きたまま呪いになる方法

amedot.hatenablog.com

【呪術廻戦】重囲の『天元』を羂索は打つ。 回游の碁盤へと

天元
呪術廻戦においてこれは
奈良時代「術師」に対する道徳を説き
現在、高専地下で結界にこもる元人間。
 
しかし古代中国においては
「万物の起源」
囲碁においては
「中心点」を指す。
 
そんな天元」と術式を考察する。

ネタバレ範囲は0~20巻+公式ファンブック(FB)
※今回は少し仮定や推測が多くなっています。
目次の「古代中国と囲碁」~「死滅結界の基」が死滅結界の話で、それ以降が天元の術式の話になります。
 
 
【目次】

【古代中国と囲碁

前述したとおり、現実社会における天元とは「万物の起源」「中心」だ。
では、なぜ、現実社会では
「万物の起源」「中心点」なのか。
 

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その由来は古代中国。
天元とは別名「太極」
太極拳や勾玉で有名なアレだ。
 
『「太極」は万物の根源。
ここから「陰」と「陽」の二極が生じる。
そして、「陰陽」に万物は分類できる。』
というのが古代中国の思想。
 
故に「太極(天元)」は万物の起源。
ちなみに、これを元ネタ(諸説あり)に、
大黒柱を「太極」
囲碁の中心の黒点天元と呼ぶ。

天元を由来とする宗教が
「盤星教」と名乗る訳はここにあるのだろう。
(碁盤の黒い点のうち、中心の「天元」以外の黒点は「星」と呼ばれる。)
 
(以降、中心や起源を意味する方を天元、呪術廻戦に登場する異形のあれを天元様」と呼ぶことにする。)
 
 

【死滅回游の天元

呪術廻戦17巻/芥見下々
「嘱託式帳」に結界の基が存在しているということは、嘱託式を除き、帳発動時にはある程度の近い場所での発動が必要で、遠隔で結界を張るのは困難と考えられる。そして、死滅回游の結界は青森から鹿児島までの間に点在している
 
つまり超遠距離になる死滅回游の結界は嘱託式帳のように、どこかに「結界の基」があり、遠隔で結界を起動しているはずだ。それはどこにあって、どんなものなのだろうか。
 
羂索はかなり無理をしてまで強引に死滅の結界を張っている。探せばすぐ見つかるようなところに、弱い守護対象を配置しているとは考えにくい。
 
ならば、
・見つからないような場所に配置
・壊せないようなモノを守護対象
このどちらか、あるいは両方であるはず。
ではそれはなんなのだろうか。
 
 

≪見つからないような場所≫

見つからないような場所とは何処か。

呪術廻戦17巻/芥見下々
天元様が本当に呪術高専や虎杖たちの味方であると考えるなら、天元様にもわからない所に配置しないといけない。しかし天元様は結界内にあるものを認知することができるため、天元様を拒絶する結界内か、天元様の結界外に配置する必要がある。
 
つまり現状は
「海外」と「死滅回游のコロニー」
これらが『見つからないような場所』
(死滅回游の結界以外にも、羂索が作った天元様を拒絶する結界がある可能性はあるが今回は考慮しない)
 
しかし、広大な海外ならまだしも死滅回游のコロニー内に「結界の基」が存在するのだとすれば、その素材は『壊せないようなモノ』の必要がある。
死滅の結界はさして広くないからだ。
見つけ出し、破壊を試みることは難しくない。
 
 

≪壊せないようなモノを守護対象≫

では壊せないようなモノとは何だろうか。

呪術廻戦20巻/芥見下々
結界内には泳者最高出力の石流がいる。
死滅回游を続けさせるためには、彼やその他強者たちでも結界やその基を破壊困難である必要がある。虎杖の中にいる宿儺がいつ暴走を始めるか分からないのだから、極論言えば宿儺ですらほぼ不可能であると尚良い。
 
その可能性があるものが1つ存在する。
「呪物」だ。
 
しかしただの呪具は破壊可能であるものが多い。特級呪具である遊雲すらも、パパ黒の力で遊雲自身の攻撃を受けたとはいえ容易に破損している。
「黒縄」や「天逆鉾のように攻撃を阻害できる、特殊で強力な呪具でなければ『壊せないようなモノ』とは呼べないだろう。

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々
だが特級呪物ならば解決できる
※呪いがこもった武器が呪具、宿儺の指のようにそれ以外の呪いがこもった物質が呪物
 
例えば九相図のように「他者に危害を加えない縛り」を結び、その対価として圧倒的な強度を得れば良い。
 
 
つまり
「強力で特殊な呪具」か「特級呪物」
これらが『壊せないようなモノ』だ。
 
 

≪死滅回游結界の基の要件≫

これらをまとめると、死滅結界の基としての要件は
 
天元様の協力による隠匿」
「海外にあること」
「呪物か特殊な呪具(天元拒絶結界内)」
 
このどれかであると予測できる。
 
天元様に協力してもらい、結界の元を隠匿していれば、見つかる可能性は低く、破壊される可能性も低い。海外だとするならば羂索が訪れている描写のある中国の可能性が高い。
 
しかしこれら2つは動機や意図が不明確だ。
天元が羂索と協力関係にある理由は分からないし、中国に行っていたから、そこで誰かに会っていたから、中国に結界の基があると考えるのは少し強引だ。これらの可能性については、また別の機会に考察しようと思う。
 
なので今回はあくまで
天元と羂索は敵対関係」
「結界の基は国内のどこか」
として考える。
 
つまり「呪物」の可能性を考える。
 

【死滅結界の基】

死滅結界の基が呪物ならば
どんな呪物なのだろうか?
破壊困難な力や、縛りを有しているはず。
現在描写内で可能性があるのは
 
・宿儺の指
・呪物化した過去術師
・天逆鉾
・加茂憲倫の呪術文化財
 
この辺りだろう。
(術師を結界の守護対象にしている可能性はあるが、この場合石流たち以上に超強力な術師を基にしているか、倒される前提で結界の基にしていることになる)
 
 

≪成り果ての呪物(宿儺等)≫

呪物化した過去術師を結界の基としているならば、それを結界の基としてのみそれらを使うとは考えにくい。呪物化した人間は羂索と何かしら契約を結んでいるからだ。

呪術廻戦14巻/芥見下々
縛りの法則から考えてそれは羂索からの一方的なものであるとは思えない。例えば呪物化させ、時を渡らせてあげる代わりに復活後暴れさせてあげる等の縛りを結んでいると考えるのが妥当。
呪物化させ、結界の基盤としてのみ使う。
そんな縛りは一方的過ぎてありえない。
ならば成り果ての呪物が結界の基になっているならば、それらもいつかは受肉するはずだろう。いや、もう既にしているのかもしれない。
 
 

≪天逆鉾

ジャンプGIGA2021AUTUMN
逆鉾は実は欠けている。
ジャンプGIGAの情報にはなるが、他にも書かれている情報を見ると、かなり詳しく書かれているし、本編のデザインからして折れているのは事実に思えるので先生が関与している可能性は高い。
 
そして天逆鉾が欠けているのだとすれば、その欠片はどんな力を持ち、どこに存在するのだろうか。呪具は欠けていても同じ能力を有するのだろうか?有するのだとすれば、欠片の能力もパパ黒の持っていたものと同じはず。
では、仮に違うとすればどうか。
「パパ黒の使っていた天逆鉾」と「欠片の天逆鉾の能力が違ったとして、元は一つだったのだから、遠い性質の能力であるとは考えにくい。
「二つで一つだった能力が
逆鉾の破損によって分裂した。」
こう考えるのが自然だ。
 
逆鉾の能力は「術式の強制解除」。しかし、五条が呪力で刃を引くのを防げているように、呪力に対しては効果を発揮できない。天逆鉾が2つで1つであったとするなら、この点に対して効果を持つと考えられる。
「術式の強制解除」と「呪力の無効化」
合わせて『呪術の完全否定』は考えやすい。
 
 

≪加茂憲倫の呪術文化財

憲倫の呪術文化財が残存しており、憲倫の体を乗っ取っていた羂索が持っている可能性は低くない。そして「呪術文化財と称されるほどの呪物であれば結界の基としても十分だろう。しかし、現状登場していないため、これ以上の考察は不可能だ。
 
 

天元様と太極】

天元とは前述したように「太極」であり、「万物の根源」「中心」を意味する。
 
 

呪術廻戦公式ファンブック/芥見下々

宿儺は宿儺っぽいから宿儺と呼ばれている。
 
じゃあ天元様はなぜ天元なのか。
 
もちろん宿儺とは違って本名である可能性はあるが、その場合、芥見先生はどうして彼に天元という名を授けたのだろうか?何か理由があるはずだ。
 
呪術界の中心? それだけか?
 
見た目? 天元っぽい見た目ってなんだ?
 
なら残るは「力」だろう。
天元様の力は大きく分けて2つ
・超強力な結界術
・「不死」の術式
・結界の強化
 
 

≪超強力な結界術≫

 
天元様は日本全土に及ぶほどの結界を構築し、途方もない期間維持し続けた。そしてその結界によって日本に術師が増えた。
正に呪術師の「起源」
呪術師の「中心」
名に偽りなく天元
 
しかし天元様が張ったモノを除いて結界術は必中を付与したり、呪霊を炙り出したり、何かを閉じ込めたり、拒絶したり、隠したりすることはできても、術師を作り出すことは不可能なはず。明らかにただの結界術の範疇を逸しているように見える。ならばどうやって結界によって呪術師を増やしたのだろうか。
 
考えやすいのは「術式」
それが生得術式かはさておき、術式が付与された結界を展開することで、日本人を術師へと変化させた。そうだとすれば納得できる。では、付与された術式とは何だろうか。
 
 

天元様の術式】

天元様は「不死」の術式を持つが、「不老」ではなく、故に500年単位で肉体を一新しなければならない。じゃあ『どうやって』肉体を一新するのだろうか。

呪術廻戦8巻/芥見下々
それは天元様と適合者との同化だ。
ならばどうやって同化するんだろうか?
 
 
死滅回游泳者の過去術師や九相図のように呪物に変化してから受肉するんだろうか?だとすればどうして「適合者」が必要なのだろうか。 

呪術廻戦17巻/芥見下々
高次の存在になった天元様はさして強くない。生前もそうだっただろう。ではどうして適合者である必要があるのか
 
特級相当の九相図は才能の無い人間でも器足り得た天元がこれよりさらに強かったとしても器になる人間なんて山ほどいるだろう。そもそもそれだけ強くて羂索に無条件で取り込まれる実力差があるとは考えにくい。
なぜ星漿体でなければいけないのか

呪術廻戦8巻/芥見下々
天元様の同化は肉体の情報を「書き換える」ことで肉体を乗っ取っている。おそらくそれの負担がかなり大きいのだろう。例えば、遺伝子情報が遠ければ書き換え量が増えてしまうとか、そんな感じで。
 
天元様に「書き換える力」があると仮定すれば、「不死」「術師や呪霊の活発化」もこれに起因していると考えられるだろう。
 
 

【書き換える力】

呪術に「○○できる力」は限りなく少なく、術式はモチーフが存在することが多い。包丁や影絵、無限等だ。なら、天元様の「書き換える力」にもモチーフがあるはず。
 
それは何か。
私は囲碁であると予測した。
 
根拠は2つ。
まず1つ目は天元様に関係する言葉には囲碁を連想させるものが多いこと。名前になっている天元天元様を崇拝する教団、盤星教の「盤」と「星」、これら全て囲碁にも同じ用語が存在する。
 
2つ目は囲碁のルールだ。
簡単に言えば、囲碁は自分の色の石で相手の色の石を「囲む」ことで相手の石を奪うことができ、それを使うことで相手の陣地を減らすことができる。これはまるで「結界」や「領域展開」のようではないだろうか?
「囲み、奪い、置き換える」
正に「書き換える力」と言えるだろう。
 
囲碁のように、「結界」と近しい性質の術式を持っているならば、天元様が結界術に長けている理由も説明がつく。

呪術廻戦17巻/芥見下々
そして天元が結界をシャッフルできる理由。
これも囲碁のルールに照らせば説明がつく。
囲碁は奪った石を別の所に置き換えることができる。
 
次に「不死」「術師、呪霊活発化」の理由。これらは少し苦しいが、星漿体の肉体を「書き換える」ことが可能であれば、人間の肉体を書き換え、呪霊や術式が生まれやすいようにすることは不可能ではないだろう。
不死性は少し苦しい。不死になるレベルで細胞を書き換えれるのであれば不老も可能に感じてしまう。考えられるのは「囲んで確保する」能力の応用だろうか。天元様が「囲んで確保」したモノは「置き換える」まで状態が強制的に保存される。
こう考えれば少し無理やりではあるが、文面通りに「不死の術式」であると仮定して、他の説明をつけるよりは自然なはずだ。
 

【余談】

 

【真逆の可能性】

先ほどは死滅結界の基は「壊されないようなモノ」、「見つかりにくい場所」である可能性が高いと言ったが、羂索が「最悪破壊されてもいい」と考えているなら話は別だ。
 
「結界の基を破壊されるリスク」を許容した方が結界の性能は上昇する。渋谷のときのように分かりやすいところに破壊しやすいモノ配置している可能性はある。その場合、それを守る方法もセットで配置しているだろう。