万(よろず)が命と構築術式を用い、
作成した『 呪具(呪物) 』
『両面宿儺の肉体』ではないでしょうか。
ネタバレ範囲は0巻~219話です。
加えて公式ファンブックです。
【目次】
【万の純愛】
詳しくは以前の記事を見てもらうとして、
万が宿儺に与えようとした『愛』。
それは『孤独』とは真逆のモノ。
生涯無敗、総力をも天秤の対には軽い。
それが「両面宿儺」という男。
彼はどうみても戦闘を楽しんでいる。
じゃあ、好敵手のいない状況。
それはつまらないだろう。
「孤独」だろう。
「孤独」だろう。
だから”殺す”ことが万にとっての『愛』
宿儺を殺す程の者は相応に強いのだから。
では、万が宿儺に対し授けた呪物(呪具)。
あるいは呪いがこもってないただの物質。
それはなんだろうか。
【万の遺物】
まずは万が具現化可能なモノを整理していこう
構築術式は、
『認識できる物質(実在するモノ)』
『呪力制御可能な液体金属
(実在しない性質を持つモノ)』
『真球(概念に近いモノ)』
『呪具(呪いがこもった武器)や
呪物(呪いがこもった物質)』
これらを具現化できる。
これより、消去法的に、
『万の遺物』を考察していく
【御厨子への執着】
万は御厨子に異様な執着を見せている。
じゃあ、考えにくい可能性はすぐに分かる。
『武器』だ。
彼女が『武器』を作るとは考えにくい。
(自分には御厨子を使って欲しいだけで、他者には何を使ってもいいという考えなら話は変わるが)
それが呪具(呪物)であっても、
剣や銃であったとしても。
【呪術の否定】
万は「特殊な呪具」以外は再現可能。
では「特殊な呪具」とはなんだろうか。
私はこう推測する。
『呪術を否定する呪具を呪術では作れない』
例えば、呪力(呪術)の流れを阻害する黒縄、
そして、術式を解除する天逆鉾。
これらを『構築術式』で作れるとは思えない。
そして天逆鉾ほどの特殊な呪具でなければ、
宿儺がわざわざ使う理由が薄い。
作中で登場済みかつ呪術を否定しない
「呪具」や「呪物」なら、
「呪具」や「呪物」なら、
魂を切ることで防御を無視する「釈魂刀」
たった1分で確実に封印する「獄門疆」
たった1分で確実に封印する「獄門疆」
これらクラスでようやく使う意味が出る。
その程度だろう。
「御厨子への執着」と「呪術の否定」
これらの描写から、
これらの描写から、
万が武器を作った可能性は限りなく低い。
そう考えると可能性はおのずと見える。
『思い出』
あるいは、
『武器以外の有用なモノ』
【思い出】
例えば東堂葵のペンダント。
あんな感じの思い出を宿儺に渡す。
これもまあまずないだろう。
万は宿儺の真意を聞かされていないし、
ドライな性格は分かっているだろう。
変なモノを渡せば捨てられる可能性がある。
(宿儺側からすると「津美紀の死」を身近に置き続けられる時点でかなり有用なわけだが)
それに「後生大事に使ってね」に反する。
【武器以外の有用なモノ】
『 武器以外の有用なモノ 』であれば、
前述した消去法には当てはまらない。
では、どんなものを作るのだろうか。
まず「武器以外」でも、大別して2種。
『呪物』
と
『呪力の無い物質』
≪武器以外の有用な呪物≫
『武器以外の有用な呪物』
例えば
「獄門疆」や「呪力で制御可能な液体金属」
このあたりは既に出ているし、有用。
または過去宿儺の左手の「金剛杵(独鈷)」
『金剛杵』の「金剛」とはダイアモンド
「杵」は餅つきにも使うキネ。
そして金剛杵は煩悩を払うものとされる。
それによく似た呪物(か呪具)なら有用。
それが有する力は天逆鉾か黒縄に近い、
『呪術の否定』。
あるいは、円鹿のような癒しの呪物。
前者ならば構築術式では作れないだろう。
しかし後者なら可能性はある。
そして外部に高度な反転治療を任せられる
アドバンテージは果てしなく大きい。
≪武器以外の有用な物質≫
武器以外の有用な物質。
それはかなり限られる。
医療キットを作りました!とかはない。
では何か。
「宿儺の肉体」ではないだろうか。
万は「虫の鎧(肉体)」を再現出来る。
ならば人体も造れるはず。
そして肉体を渡ることができ、
「酸素が無い」影に収納できるなら、
『肉体のスペア』も十全に扱えるはずだ。
さらにスペアの肉体であれば、
瀕死のダメージを一回分回復できる。
領域後の術式焼き切れもリスク0で回復。
有用で、かつ唯一無二。
そして、御厨子扱う宿儺に似合うモノ。
この世で最も魔に近く、万に愛された肉体。
両面宿儺。呪いの伏魔殿。
それこそが万の愛のカタチ。
産む呪物。
産む呪物。
【余談】
【乙女心故、逆に無くはないかも…?】
万は御厨子に信頼と執着を見せていた。
しかしそれが仮に、「愛」故ならば、
万としては「他者に御厨子を使う状況」
これは好ましくはないだろう。
自身の代名詞液体金属を渡すかもしれない。
つまり”逆に”呪具を創る可能性はある。
しかもその場合、何を作るかは予測不可。
過去宿儺が持っている金剛杵や槍、
それどころか、消滅しながら、
文字通り全てをかけて作った一品。
呪術否定呪具の可能性も0ではないだろう。
しかしそれが仮に、「愛」故ならば、
万としては「他者に御厨子を使う状況」
これは好ましくはないだろう。
自身の代名詞液体金属を渡すかもしれない。
つまり”逆に”呪具を創る可能性はある。
しかもその場合、何を作るかは予測不可。
過去宿儺が持っている金剛杵や槍、
それどころか、消滅しながら、
文字通り全てをかけて作った一品。
呪術否定呪具の可能性も0ではないだろう。
まぁ、言うても「呪いの王」宿儺さん。
他者から奪った力ならまだしも、
他者に貰った力で戦うなんて…ね?
他者から奪った力ならまだしも、
他者に貰った力で戦うなんて…ね?