amedotのブログ

呪術廻戦の考察を主に書きます

【呪術廻戦】羂索の目的は九相図ではなく母親に。そして虎杖へ

ただの物質に呪力を浴びせ続ければ呪物。
じゃあ人間に呪力を浴びせ続ければ?
そこにこそ九相図を作り出した意味が
あるのかもしれません。
ところで下の画像
なにかに見えてきませんか?

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呪術廻戦7巻/芥見下々
ネタバレ範囲は0~16巻に加え公式ファンブック(公式FB)、現在単行本になっていない145話までを含みます。
※仮定が多く若干ややこしいですし、ほとんど「何故そう考えたのか」を書いているだけなので【目次】の【結論】から読んでいただいても結構です。
 
【目次】

 

 

【特異体質】

九相図の母親は呪霊を孕む
「特異体質」を持っている。

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呪術廻戦7巻/芥見下々

「特異体質」と一言で説明されているが、そもそも「特異体質」とは何で、どうして産まれてくるのだろうか。
それを考えるにはまずは「特異体質」持ちと思われる事例と、それが産まれた原因を整理する必要がある。
 

case.1 禪院真希、伏黒甚爾

『天与呪縛のフィジカルギフテッド』

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特異体質と言われるとはじめに思い浮かぶのがこれだと思う。
彼女らは超人じみた身体能力をもち、完璧なフィジカルギフテッドにもなると毒(酒)の無毒化や呪力への耐性すらも獲得することが可能な強力な特異体質もちと言える
そんな彼女らが特異体質を持った理由は
 
「なにか(術式)を捨てたから」
 

case.2 与幸吉(究極メカ丸)

『天与呪縛の永遠の傷
才能以上の出力と範囲』

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与幸吉は同様に天与呪縛ではあるがフィジカルギフテッドとは少し違う特異体質だ。
反転術式による治療が可能な家入がいる高専でも直せないような傷を負って、彼は才能以上の術式範囲と呪力出力を得た。つまり彼が特異体質を得たのは
 
「身の丈に合わない力を得てしまったから
あるいは健康を失ったから」
 

case.3 五条悟

『六眼』

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これは術式じゃないのか?と思う人もいるかもしれないが、おそらくこれも特異体質。
六眼は行使する際に呪力が必要ないから。
(呪力を感じることができないだけで体に流れていて自動で使用されている可能性はある)

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呪術廻戦12巻/芥見下々
天与の完全なフィジカルギフテッドが毒(酒)に耐性があるように、呪霊を関知する眼を持つように、六眼も体質としてサーモグラフィーの如く呪力を色として認識することが可能なのだろう。
そして天元曰く六眼は天元と因果で繋がっており、六眼持ちを殺したとしても次々と湧いてくるらしい。
つまり彼が特異体質を得たのは
 
天元との因果のため」
 

case.4 死滅回游を終えたあとの日本人

受肉成功率の上がった肉体」

 

これも特異体質と考えて良いだろう。

彼らが特異体質を得たのは

 

「死に近づいたから」

 

case.X 虎杖悠仁

「フィジカルギフテッドに迫る身体能力
気絶していても肉体の主導権を保つ力
あらゆる毒への耐性」

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これに関しても術式か特異体質かは意見が分かれるところだとは思うが、情報網も眼もしっかりした五条が「術式がない」と言っているので、今の夏油のように他者(羂索)に呪術をかけられているとかはあったとしても、本人には術式がないと思われる。
なので今回はこれらの能力を「特異体質」であることとする。
そんな彼が特異体質を得た理由は明言されていないが現状一番あり得そうなのが
 
「羂索による出生への関与」
「九相図との兄弟的繋がり」
この辺だろう
 
さて、九相図の母親はどれなのだろうか?
case.1~4の可能性が無いとは言い切れない。だが虎杖が特異体質持ちであり、それが「羂索の関与」「九相図との繋がり」によるものであるとするならば「虎杖の特異体質」「九相図の母親の特異体質」に関係があってもおかしくはないはずだ。
 

【仮定①呪力は微弱な無為転変】

「ただの物質に呪力を浴びせ続ければ呪物。
じゃあ人間に呪力を浴びせ続ければ?」
 
過去に考察したように、呪力をもたない物質に呪力を浴びせ続けると呪物に変化する。ということは、呪物は呪力を扱うことのできないフィジカルギフテッドたちでも扱えるのだから、ある一定の段階からただの物質は呪力を発し、特殊な力を持つように変質している。
つまり「魂が変質している」可能性がある。

amedot.hatenablog.com

 
ということは呪力は
「微弱な無為転変」かもしれない。
これは物質のみに起こる現象なのだろうか?
 
仮に人間でも起こる現象だとしよう。
 
 
そうした時これは、呪力にあてられ
「魂が変質」しつつあった
そう考えられないだろうか

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呪術廻戦0巻/芥見下々

 呪力を多く持ち「魂の変質作用」に抵抗を持つ術師は多少の呪力を浴びても問題はないし、無為転変に対しても若干の抵抗力を持つが、呪力をあまり持たず「魂の変質作用」に抵抗を持たない非術師は呪力の「魂の変質作用」によって変質してしまう。
 
とすれば九相図の母親は胎内にいる特級相当の呪力を放つ子供によって変質していたのではないだろうか?
 

【仮定②九相図の母親は変質していた】

九相図は実はとある傾向がある。
番号が進むほどに、弟になるほどに見た目が呪霊らしくなっているのだ。

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なぜだろう?
単純に考えれば
「母親が呪霊に近づいたから」
 
なぜ呪霊に近づいたのだろう?
「強力な呪力を浴び変質したから」
 
どんな姿に変質したのだろう?
ここでもう一度聞こう。
これが何かに見えないだろうか?

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呪術廻戦7巻/芥見下々

【謎の呪物】

この謎の呪物、九相図として描かれてはいるがおそらく脹相たちの兄弟ではない。九相図たちのイメージ図から見ると合致しそうなものがいないからだ。(若干2時の方向のやつはそれっぽいが)

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呪術廻戦7巻/芥見下々

脹相たちと関係ないのだとすれば謎の呪物は「脹相たち兄弟に関係ないが九相図には関係がある」ことになる。
 
脹相たち兄弟以外で九相図に関係する存在は
九相図に血を混ぜた羂索
九相図の父親(呪霊)
九相図の母親

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呪術廻戦16巻/芥見下々
羂索は生きているし呪霊が呪物となった例は今の所無い。一番妥当なのが九相図の母親だろう。
そう考えたときこの謎の呪物が
「女性の子宮」に見えてこないだろうか。
(おでこが子宮腔、目が卵巣、手が卵管と卵管采、口から鼻にかけてと口横の黒い模様が内子宮口から膣の部分と似ているように見える)

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↓右の画像の引用元です(こんなことに使ってごめんなさい&間違ってたら芥見先生ごめんなさい)
この謎の呪物は九相図の母親が
強大な呪力を浴び続けた成れの果てであり
「呪力の変質作用」で変質した姿。
そして
女性の子宮を模しているのだとすれば
なにかを「産む」呪物である可能性が高い
例えば、特異体質である虎杖悠仁を。
つまりあれは
「特異体質を産む呪物」ではないだろうか。
 
羂索は見下しているはずの呪霊と
人間を混ぜる実験を行いたかったのではなく
九相図の母親を源信たちのように人間から
「成れ果て」させることで
特異体質を作り出すのが目的で

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呪術廻戦11巻/芥見下々
それによって子宮を模した
「特異体質を産む呪物」を作り出し
虎杖悠仁という特異体質を生み出した。
故に脹相は虎杖が兄弟であると感じた。

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呪術廻戦16巻/芥見下々
『羂索の目的は九相図ではなく母親に。
そして虎杖へ』
 
 

※ここからは単なる根拠の補足です。

(ここからは最新156話までの話も含みます)

【矛盾と可能性の話】

特異体質が術式を捨てたり死に近づかなくても呪力の「魂の変質作用」でも生まれてくるのであれば呪術師の女性から生まれてくる子供は皆、与幸吉みたいになってしまうんじゃないか?という疑問があがると思います。

これに関していくつか可能性を考えています。

 

可能性①呪力不足

呪術界は男尊女卑の傾向があり、事実男性の方が強い傾向にあると思います。その中で脹相たちのように特級相当の呪力をもつ母親は限りなく少ないことでしょう。

それほどの呪力があったとしても西宮が言うように普通は滅多に体内を守らないはず。

子が母に、母が子に、大量の呪力を浴びせることはまずないと思います。

 

可能性②双子の理論と同じ

双子は呪術的に見ると同一人物だそうです。

母親と胎児は繋がっています。

同一人物とみなされる可能性は低くないはず。仮に自分の呪力で変質してしまうのであれば魂の変質を防ぎようがなくなってしまうので大丈夫でしょう。

amedot.hatenablog.com

 

可能性③そもそも全ての特異体質は呪力の変質作用によるもの

与幸吉も真希も甚爾も呪力の変質作用で術式を失ったり負傷していたのかも。

 

【九相図】

ところで実は特異体質持ちは先ほど述べた例以外に3人存在する。
脹相、壊相、血塗相だ。

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彼らは呪力を血液に変換できる
「特異体質」をもつ。

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呪術廻戦12巻/芥見下々
もしかすると九相図を産む前にすでに九相図の母親は度重なる実験によって大量の呪力を浴びて「特異体質を産む呪物」になっており、それによって実験的に呪霊と人間の子を作り産まれたのが脹相たちだったのかもしれない。(九相図が弟になる程呪霊に近づいていたのは他に理由が存在する前提の話)
 
そもそも実は「特異体質を産む呪物」こそが九相図なのかも?
 

【羂索の動機】

羂索は六眼という特異体質に敗北をしている。世の中に天与呪縛(フィジカルギフテッド等)という強力な特異体質が存在することも彼ほど狡猾な人間が長く生きていれば知っていただろう。
しかも呪霊を見下し人間の可能性に夢見る。

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呪術廻戦16巻/芥見下々

特異体質を作ろうとするのは自然と言える。
そして彼が「呪力と特殊な存在の生誕との関係」について知ったのだとすればそれを個人間なんてちゃちな範囲でやるのではなく日本全土で行いたいと、死滅回游を行いたいと考えるのもまた自然だ。
 
彼は呪力という未知のエネルギーがもたらす
「魂の変質作用」
ここに目を付けたのではないだろうか。
呪力との距離を近づけ理解を深めさせ
 呪力の「魂の変質作用」により
呪力に「最適化」された存在
「完璧な特異体質」の作成を狙う。
 故に「呪力の最適化」なのかもしれない。

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呪術廻戦16巻/芥見下々
事実羂索に作られた「特異体質」である脹相達は術式に必要な血液を補えるというある種の呪力の”最適化”が成されている。

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呪術廻戦16巻/芥見下々
五条の六眼だって無下限を使いこなすのに必要な「最適化」であると言えるし、与幸吉の天与ですら傀儡操術の観点からすれば呪術(呪力)のために肉体が「最適化」されていると言えるだろう。
 
じゃあ完全に呪力に最適化された体と魂で
呪力を扱えばどうなるのだろうか?
 
↓呪力によって魂が変化し1つ上の存在へと変化するのだとすれば、人体で「蠱毒」を行えばその多大な呪力によって彼のように腕が多い、「特異体質」とも言える存在に成れるはずだ。
 

【ここは与太話として読んでね】

九相図と呼ばれるあの呪物が子宮をモチーフにしているのだとしたら画像の緑色の部分、位置関係といいほんの少し怪しい形状してますよね(おでこの部分も若干怪しい形状している)

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 【結論】

 今回の記事は長くややこしかったのでざっと内容をまとめようと思います。
 
『物質に呪力を浴びせると呪物に変質するように「特異体質」や「人間由来の呪物」は呪力の「魂の変質作用」により生まれている。
そしてこの「魂の変質作用」の完璧化こそ
羂索の言う「最適化」である。
昔、それを自身の手で生み出そうと作られた脹相達と九相図を名乗る謎の呪物は源信たちのように人間の「成れの果て」であり、子宮を模している「特異体質を産む呪物」。
 脹相達が九相図の母親から生まれたように虎杖も九相図の母親が変質した呪物から生まれている。故に脹相と虎杖は血が繋がっており、兄弟であると感じた。』
 
のではないでしょうか。
 
 

≪関連記事≫

⇓虎杖悠仁の可能性

amedot.hatenablog.com

 

↓羂索が呪霊を嫌う理由とは

 

↓夏油の最後の言葉は「〇〇〇〇」

amedot.hatenablog.com

 

↓「術式」と「近親婚」について

amedot.hatenablog.com