呪術廻戦0巻主人公 乙骨憂太
彼は作られた主人公なのではないだろうか
根拠は3つだ。
(11/16に根拠を1つ追記しました)
ネタバレ範囲は0~11巻です。
≪※時系列おさらい≫
呪術廻戦には主に3つ時間軸があります。
・本編(虎杖が主人公の時間軸)
・過去編(五条が主人公の時間軸)
・0巻(乙骨が主人公の時間軸)
そしてこれらの並びは
過去編→0巻→本編となっていて
過去編=本編の約12年前
0巻=本編の約1年前
となっています。
(正確な年数ではなく学校的な年数表記となっています。なので、例えば1年生3月から2年生4月を見ると1年後となるようになっています。約〇年前となっているのはそのためです)
また、里香の箱詰め事件が2016年11月。
百鬼夜行が2017年12/24。
夏油が乙骨に1年未満の学生と言っているため
0巻での在学時間は最大1年弱です。
【根拠①不自然な過去】
乙骨と言えば切っても切り離せないのが
里香(りか)の存在だろう。
その里香の過去は壮絶の一言に尽きる。
5歳の時に母親が原因不明の急死。
6歳ごろに父親が行方不明。
11歳の若さで交通事故により死亡。
それを拒絶した乙骨によって呪いと化した。
そして乙骨は0巻当時
高校1年生なので15~16歳。
つまり0巻時系列の約5年前に里香が亡くなり
約11年前からこの不幸の連鎖が始まった。
そう。本編から見て約12年前からだ。
これは夏油が不信感を抱いた時期と被る。
偶然なのだろうか?
偶然 夏油の裏切った原因が起きた時期と
偶然 里香の不幸が始まった時期が重なり
偶然 里香が乙骨と会い最強格の呪霊を生み
偶然 それを夏油が得るために宣戦布告
偶然 欲していた体が『脳』に渡った。
NOだ。できすぎている。
ここからは『脳』が
「特級怨霊『里香』を作り出した」
そう仮定し進める。
【根拠②膨大すぎる呪力】
このコマ。3パターンで捉えられる。
①乙骨が菅原道真により近い子孫であり五条はその遠縁
②五条がより近い子孫であり、乙骨はその遠縁
③五条と乙骨は同じ位に道真に近く彼らは遠縁
だが、どれにしてもおかしい。
①か③であった場合
脳が乙骨を侮った意味が分からない。
②であった場合
遠縁と一般人が作り出せる力だとは思えない。
ではなぜ乙骨は里香という
夏油が世界を変えうると判断するほどの
呪霊を作り出すことができたのだろうか。
それを推測するにはまず三大怨霊と称される菅原道真がどんな人物であったかを説明する必要がある。(ここからは史実に触れるので調べ不足で間違っていたら申し訳ない。そして詳細は省き、必要な情報のみ列挙する。)
彼は藤原時平によって、醍醐天皇を退け、道真の娘が嫁いだ斉正親王を皇位にしようとしたと嫌疑を向けられ、左遷され、子供4人を流刑にされた。
その後、彼はその濡れ衣を着せられたまま太宰府で無念の死を遂げた。
彼の死後、時平や醍醐天皇とその縁者が次々と死んでいった。
故に彼は怨霊などと称されているのだ。
ここまでは調べたファンも多いかもしれない。
だが、これだけでは説明は到底つかない。
そこで私が目を付けたのが『安倍晴明』だ。
実はこの2人。関係がかなり深い。
安倍晴明も都を追われているのだ。
そして彼は似た境遇にいた道真に対し偲んで
上野天満宮を建てたとされている。
彼の力は色々あるとされるが一番有名な力が
他人の式神を操ることができるということだ。
他は死者の戸籍を書き換える(長寿にする)力。
そして彼の妻の名は梨花。読みは『りか』だ。
乙骨の力(術式?)は他人の力(術式)のコピー
つまり他人の力を操ること。
そして彼は魂を現世に抑留した。
つまり長寿にしたといえる。
彼が婚約指輪を交わした相手は里香。
読みは『りか』だ。
※公式FBで「りか」の由来は「一人称が名前の女の子で一番しっくり来たから」とあったのでおそらくこれは関係ないです。
ちなみに晴明は
幼少期に百鬼夜行を目にした逸話がある。
偶然だろうか。
夏油の襲撃の名前は『百鬼夜行』だ。
乙骨憂太は安倍晴明に似た境遇である
藤原道真の子孫であり
安倍晴明に似た境遇だ。
【根拠③金枝篇】
現実の呪術には2種類の法則が存在する。
(金枝篇より参考)
『感染呪術』とは呪術廻戦でいうと芻霊呪法。
一度接触したものまたは一度1つだったものは
遠く離れても相互に関係をもつという法則だ。
(芻霊呪法は相手の一部を攻撃することで
本体にダメージを作用させていると言える。)
『類感呪術』は呪術廻戦でいうと十種影法術。
求める結果を模倣することにより
目的を達成するという法則だ。
(十種影法術は手で生き物を模倣することで
それらを出し、使役していると言える)
乙骨憂太は藤原道真の血族である。
つまり『関係がある』
そして彼は
安倍晴明に『類似している』
脳はこれらの法則を使い最強格の怨霊である
里香を作り出したのではないだろうか。
夏油傑の術式『呪霊操術』を
手に入れるために。
【追記(11/16)】
≪根拠④目の下のクマ≫
乙骨の一番の特徴と言えば
やはり目の下のクマだろう。
だが実は彼はそういう顔ではないのだ。
0巻の表紙や里香の事故があったとき(11歳)
彼にはクマがない。
つまり彼のクマは個性だからあるのではなく
何かの原因によって付いたと考えるのが妥当
そしてクマがつく原因は
血行不良か寝不足と言われている。
乙骨は制御不能な里香に悩まされていた。
それに里香はある程度言葉を理解はしているが
従ってくれず他人に危害を加えたりしていた。
優しい乙骨が不安や罪悪感で
眠ることができなかったのは
容易に想像ができる。
ならば0巻の乙骨(15~16歳)は不安や罪悪感で
眠れずクマができたと考えられる。
0巻表紙の乙骨は人間の里香とともにいる。
つまり解呪した後を描いたと思われる。
(あくまでイメージ図で、実際に解呪後里香と
一緒にいるわけではないと思います)
だから不安や罪悪感が消え
睡眠不足が解消し、クマが消えたのだろう。
ならば何故本編の乙骨にクマがあるのだろうか
時差ぼけ?修行疲れ?環境に慣れていない?
これらも考えられるが一番ありえそうなのは
何か寝不足になるようなことを知ったから。
彼は里香の死の真相を
その裏でうごめく闇の存在を
知ってしまったのではないだろうか。
故にあの時、五条は
乙骨の話を出したのではないだろうか。
目の前の人物が実行したかを探るため
そしてそれを出れたとき乙骨に伝えるために
『乙骨憂太は作られた主人公』
ではないだろうか。
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