真人の無為転変治療は
「形を変化させる」力
反転術式による治療は
「元の形に戻す」力
によるものではないでしょうか
つまり…?
ネタバレ範囲は0~16巻です
【目次】
【与幸吉の傷】
与幸吉の天与呪縛の傷は反転術式による治療ではおそらく治すことができません。仮に治すことが出来るのなら内通者をすることで真人に傷を治してもらう契約を結ぶ理由が無いからです。家入硝子に治してもらえば良いはずです。
つまり
「無為転変による治療」
と
「反転術式による治療」
には差があるということになります
何が違うのでしょうか。
【無為転変による治療】
無為転変は魂の形を変化させることで対象の肉体を変化させることが可能です。それを応用することで真人は欠損した部位を他の部位で補って、治っているように「見せかける」ことが可能です。逆に言えば「見せかける」ことしかできないわけです。
なので失った部分を再生させることを「治療」とよぶのであれば「治療」していません。
真人が自身の肉体を治せるのは
・呪霊は呪力の回復で治る
・無為転変により見ためを治せる
からで
与幸吉を治せるのは
・見ためなら自由に治せる
からということです。
つまり無為転変は
「形を変化させる」力と言えます。
だから無為転変を使えば
魚になったり分身したりできます。
【反転術式による治療】
これに対して反転術式による治療は火傷を治すことができなかったり、与幸吉を治せない代わりに人間が失った部位を再生させることが可能です。
つまり反転術式治療は
「元の形に戻す」力と言えます。
与幸吉は生まれつき傷を負っており、
戻す「元の形」が存在しないため、
反転術式治療では治せないのです。
(火傷や古い傷を治せないのは時間経過によって傷がある状態が「元の形」となってしまうからだと思います)
【前提】
無為転変は「形を変化させる」力
反転術式治療は「元の形に戻す」力
この前提でここから話を続けます。
【反転術式による+エネルギー】
「反転術式治療」は呪力をかけ合わせる「反転術式」によって生まれた「+エネルギー」を使った治療です。そして人間を治療する場合、「呪力(-エネルギー)」ではなく「+エネルギー」である必要があります。
「+エネルギー」が必要な理由
「呪力」と「+エネルギー」の違い
とはなんなのでしょうか。
【術式反転】
「術式反転」とは術式に「+エネルギー」を流すことで、「呪力」を流したときとは逆の能力を発揮させる技です。
これによって五条は
蒼(引く力)を赫(弾く力)に変えました。
つまり「呪力」は「+エネルギー」と
真逆の力を発揮すると考えられます。
【魂の変質作用】
以前、物質に呪力を浴びせ続けると呪物に変化し、呪力を発するようになることから呪力には魂を変質させる力、「魂の変質作用」が存在すると考察しました。
仮にこれが正しいとします。
そうしたとき「呪力」と真逆の性質を持っているであろう「+エネルギー」は魂を元に戻す力、「魂の復元作用」が存在するはずです。
そして「反転術式治療」は
「元の形に戻す」治療。
言い換えれば「復元」です。
【無為転変と反転術式治療】
無為転変や呪力は
「魂の形を変化させる力」
反転術式治療や+エネルギーは
「魂の形に復元する力」
があり
真逆の性質ではないでしょうか
↓呪力の変質作用についてさらに深掘り