魂の重さは”21g”と言われている。
そして人間の構成要素はその”21g”を除き
ほぼ全て解明されている。
ならばたった”21g”創造することさえできれば
「死者の蘇生」、「人間の作製」のような
神に近しい所業も可能なのではないだろうか
『構築術式は死者蘇生しうるのではないか』
この記事は妄想過分な術式の可能性の考察です。ネタバレ範囲は1~14巻に加え、公式ファンブックと147話を含みます。
(ダンカンマクトゥーガル博士の「魂の重さ」については諸説ありますがこの記事では考慮しません。魂は21gであり、確かに物質として存在するという前提で話を進めます。)
【目次】
【情報を持った何か】
「死者の蘇生」
それが可能になればパワーバランスは傾く。
過去の強者の心臓に爆弾でもつけて裏切れないようにしてから蘇生すれば超強力な軍隊を作ることだって夢じゃないし、勝敗を度外視しひたすら過去の強者を再現されればどうしようもない。
しかし公式ファンブック83pにて渋谷で復活した甚爾は「甚爾の情報を持った何か」であって生き返ったわけではないと判明した。
同様に147話にて魂の情報を複製されて作られた完全自立型呪骸も「甥の情報を持った何か」と判明した。
虎杖を死者蘇生させたように見えた宿儺の治療もファンブック102pで「反転治癒で復活可能な範囲だった」、つまりAEDや胸骨圧迫の延長線上のような「治癒」に過ぎないと判明した。
・呪いの王である宿儺の治癒力
・魂のレプリカを使う
・肉体の情報を降ろす
どれをもってしても「死者の蘇生」は
叶わなかったということだ。
ならば何をもって「死者の蘇生」と呼び
何を満たせばそれが可能になるのだろうか
『情報を持った何か』には
何が足りないのだろうか。
【肉体と魂】
魂のレプリカを使っても、肉体の情報を使っても「死者の蘇生」が叶わないのならば両方の再現によって「死者の蘇生」と呼ぶのだろうか。
恐らくこれはNOだ。
これで良いのであれば魂と肉体の両方の再現ができる降霊術は制限があるとはいえ「死者の蘇生」が可能な術式となってしまう。
流石にそれほどの重要人物とは考えにくい。
そんな人物に嘱託式帳の護衛なんて雑用させるはずがないだろう。(あえて危ないところに配置し殺すことで羂索はオガミ婆の肉体を得ようとしたとも考えられるが、肉体紛失の可能性を考えれば直接手をくだした方が良かったはずだ)
ならばそもそも死した時点でその人物の情報から「何か」が喪失されているとすればどうだろうか。
現実でいう所の「魂の重さ」のようなものが
【魂の重さ】
魂の重さは21gと言われている。
ダンカンマクトゥーガル博士が人間が死ぬときに減る重量を計測し、21gであったと発表したからだ。
つまりこれが正しいのであれば魂というものは質量を持ち、肉体に物質として確かに存在するものと言える。
仮に「魂の重さ」が呪術廻戦において死したとき失われる「何か」であるとするならば、それは「物質」なのだ。
ならば物質を一から作れる術式があれば
死者の蘇生も夢ではないのだ。
【構築術式】
禪院真依の使う「構築術式」
それは多大な呪力消費と引き換えに生得領域の外でも残る物質を作る術式。
その呪力消費量から禪院真依には
1日1発のリボルバーの弾丸しか作れない。
じゃあ弾丸の重さは何gだろうか。
私には真依が使う銃の種類は分からない。
そもそも創造した弾丸が
ゴム弾か実弾かすらも分からない。
だが「.4SACP」というリボルバーにも使用することのある弾丸は230gr(約14.9g)らしい。
(一応見た目は真依が作ったものに似ている)
仮にこの弾を構築したのだとすれば
真依は約14.9g、既に作ることができるのだ。
あと1.4倍のものを作れるようになれば21g。
「魂の重さ」に届く。
この程度ならば埋められても不自然じゃない
構築術式は100㎏の兵器を
作ることが出来なくても
たった「21g」作ることさえできれば
それで十分なほどに強いのだ
【呪術廻戦における魂の重さ】
では呪術廻戦において死者と生者の差である
「魂の重さ」は何を指すのだろうか。
言い換えればその人たらしめる
個人を特定する「何か」だ。
呪術廻戦で人によってそれぞれ違うもの。
それは「生得領域」だろう
公式ファンブックでわかる通り
「生得領域」は術者、非術者関係なく存在する
そして宿儺が言うには心の中のようなもの。
心の在り方は人によって当然違うだろう。
つまり呪術廻戦における
「魂の重さ」は「生得領域」
ではないのだろうか。
「情報を持った何か」には
「心」が足りていないのではないだろうか