amedotのブログ

呪術廻戦の考察を主に書きます

【呪術廻戦】夏油傑の遣道『呪霊操術と特級呪霊』

※本編の重大なネタバレを含んでいます。

 

ネタバレ範囲は0~13巻です。

 

 

君達の頭まで

 

空っぽにした覚えはないんだがね

 

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死後脳に玩ばれし悲しき革命家 夏油傑

 

 

その遣道(つかいみち)について考察する。

 

 

 

 

 

 

【呪霊操術と十種神宝】

「呪霊操術」実はこの能力は少し特殊であることが分かっている。

特殊なのは2点

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呪術廻戦8巻/芥見下々

1つ媒介がないこと。つまり伏黒の十種神宝でいうところの影が必要ない。

 

そして普通、術式を使う際、呪力を術式に流す。式神を使う場合でもおそらく同様である。

つまり例えば伏黒恵の出す満象やその水には伏黒の呪力がこもっていると考えられる。故に残穢が残ってしまう

だが呪霊操術は違い、使役する呪いと夏油の呪力が異なっている。これが2つ目だ。

ということは呪霊操術によって出てくるのは呪霊そのものであることが理解できる。これが重要となってくる。

 

 

【呪物と毒】

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呪術廻戦1巻/芥見下々

虎杖が指を食べた際、伏黒は特級呪物=猛毒と言っている。つまり言葉通り受け取るならば宿儺の指=猛毒ではないのだ。では何故呪物が人間の体の中において猛毒となるのだろうか。

 

人の体は反転術式によって生まれた正エネルギーにより治療することが可能だということは判明している。つまり人間の体は正エネルギーの塊であることが想像できる。そこで私は、ここに呪物という強大な悪意を持った負のエネルギーが入り込むことによって毒と作用するのではないかと仮説を立てた。

だとすれば、負のエネルギーの塊である呪霊は乗っ取られるリスクこそあれど、毒として働くリスクはないはずだ。

 

【指と呪霊】

現状指を取り入れた呪霊は2体登場している。だが宿儺を襲っていたことからもわかる通り、彼らには虎杖と違い宿儺の意思を全く感じられない。そして受肉した宿儺と圧倒的な力の差が存在していた

ここから呪霊が指を取り込むことによって力を得た場合は受肉とは違い、得られる力こそ少ないが意識を持っていかれる心配もないことが分かる。

 

【違和感】

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呪術廻戦2巻/芥見下々

このシーンに私は違和感を感じた。

宿儺と指を取り込んだ呪霊がサシで戦うことになるのは内通者による情報統制があったとすればある程度理解できる。

amedot.hatenablog.com

だが、「当て馬にした」とは、呪霊が指を取り込み圧倒的強者である宿儺と敵対することを理解していたということだ。不確定要素があまりに多すぎるのではないだろうか。下手をすると指呪霊が降伏し、貴重な指をただ失うことだってあり得たはずだ。

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呪術廻戦2巻/芥見下々

 それに当て馬に指を使ったことにすら不満を述べた漏瑚が

「指置いてきたから多分呪霊が食って多分宿儺と敵対すると思う」

なんてずさんすぎる計画に何も言わなかったとは思いにくい。

ならば彼はある程度あの呪霊を支配下に置いていたのではないだろうか?

 

【呪霊操術の可能性と今後】

あの呪霊が夏油の支配下にあったと仮定するならば一番合理的な説明となるのは、呪霊操術によって操作していたということだ。

呪霊操術ならば、操る呪霊の呪力は呪霊そのものであるため、夏油傑の残穢は残らないはず。なので痕跡を隠していたがっていた彼の動きには何も矛盾が起こらない。

 

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呪術廻戦0巻/芥見下々

そして0巻のこれ。取り込んだ後にその呪霊に他の呪霊を取り込ませることによって圧倒的なまでの出力を出している。つまり、一度取り込んでしまいさえすればその呪霊がどこまで強くなったとしても操れるということなのだ。呪霊である限りは。

 

つまり彼の肉体を奪った脳はその気になれば受肉時よりは弱いとはいえ最大20本分の力を発揮する呪霊を操れたはずだ。その可能性を失ってまで指を虎杖に取り込ませ続けているのは何か理由があるはず。

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呪術廻戦10巻/芥見下々

そして意味深な真人への視線と五条の封印の意味。

 

(※ここから妄想、憶測が多量に混ざります)

ここから私が導き出した結論(憶測)は

脳の目的は完成した宿儺に五条をぶつけ、真人の無為転変によりトドメを刺し物理的に殺すことによって呪霊化させ取り込むこと

真人の無為転変による死因は2種類あります。

 

1つは頭を爆発させるような直接的な方法

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呪術廻戦3巻/芥見下々

もう1つは変形させショック死という間接的な方法

後者はつまり治療不可な致死確実の病を作り出しているようなもの。これならば呪力による殺害と言えるかどうかは謎なのではないでしょうか。

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呪術廻戦4巻/芥見下々

呪力による殺害をしなければ呪霊になる

それを取り込んだ真人によって行えば呪霊操術によって操れるかもしれない。だが彼らだけでは到底宿儺にはかなわない。そこで五条。彼に削ってもらえばいい。だが、本数がそろう前にどちらかが死んではいけないし、計画の邪魔をされても厄介。故に封印したのではないだろうか。

宿儺の討伐のみ考えなければいけない状況まで動けないようにするために