死に際で掴んだ 呪力の核心‼
呪術で度々出てくる「呪力の核心」その意味について自分なりに考察した記事です。
※ネタバレ範囲は単行本になったところまで(12巻)です。
中盤はほぼ確認のようなものなので最後の赤文字数行だけ見てもらってもある程度言いたいことは理解できると思います。
「呪力の核心=呪力の全てを理解する=…?」
過去篇での五条の発言「死に際で掴んだ 呪力の核心」
では呪力の核心とは何なのでしょうか。考察していきます。
まず、単行本中で呪力の核心に触れたシーンは2回
1回目が6巻48,49話
2回目が9巻74話 となっています。
それらからわかる事実を列挙すると、
①黒閃を経験したものは呪力の核心に、経験してないものに比べ圧倒的に近い。
②五条は呪力の核心をつかむことにより反転術式を会得した。
③黒閃を経験する以外に死に際にも呪力の核心に迫り得る。
私はこのうち、①と②に目を付けました。
黒閃とは打撃との誤差100万分の1秒以内に呪力が相手に衝突したときにでる空間のゆがみとなります。
東堂曰くこれを経験すると呪力の味がわかるそうです。
また、反転術式とは本来マイナスエネルギーである呪力同士をかけ合わせて-×-=+といった風にプラスエネルギーを生み出す技術となります。
この技術は天才肌である五条ですら死の間際になるまで会得できなかった高等技術です。
では何故高等技術なのでしょうか。
腹で呪力を生み出し使用したい箇所に呪力を流すこと自体は少し修業をした虎杖ですらできています。ではかけ合わせることのなにが困難なのでしょう。
その理由は力をかけ合わせるには数を知ることが重要だからではないでしょうか。
例えばAからBに向かって全く同じように2つの呪力を流すこと、これができたとして、これは力の足し算となってしまうのではないでしょうか。
また、AからB、BからAにむけてそれぞれ呪力を流すこと、これは引き算ないし別の式が2つある状況なのではないでしょうか。
「力をかけあわせる」ということは、別々の発射地点からある地点に向け力を加えることであり、その場合それぞれの呪力の量を正確に知らない限り、あらぬ方向に力は行き、「発動しない」という状況になってしまうのではないでしょうか。
(言っていることがよくわからないという方はベクトルの合成について調べていただければ良いと思います。)
↓イメージ図(適当ですみません)
これを踏まえて東堂の呪力の味という発言から考察すると
黒閃によって呪力(負の感情)というアバウトなものから向き、流れ方、量のような呪力についての情報を感じ取れるようになる。そしてそれを深く理解すれば、「呪力の核心を掴む」(呪力の情報の完全理解)ができるようになり、理解したものを正しく扱うことができれば反転術式が使用可能になる。
ということなのではないでしょうか。